令和7年度 北海道 午前 問42
主な医薬品とその作用
ダイオウに関する問題
第1欄の記述は、内用痔疾用薬として使用される漢方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
通常、構成生薬としてダイオウを含む漢方製剤であり、体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
第2欄
- 1葛根湯
- 2芎帰膠艾湯
- 3八味地黄丸
- 4猪苓湯
- 5乙字湯
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✓ これが正解5乙字湯
解説
ダイオウを含み、便秘傾向の痔核・切れ痔に用いるのは乙字湯
手引き第3章の痔の薬のうち、内用痔疾用薬として使われる漢方処方製剤を問う問題です。第1欄の手がかりは、構成生薬にダイオウを含むこと、体力中等度以上で、大便がかたく便秘傾向があること、痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に用いることです。
これに当たるのは乙字湯です。乙字湯は、体力中等度以上で、大便がかたく、便秘傾向のあるものの痔核(いぼ痔)、切れ痔、便秘、軽度の脱肛に適すとされます。ダイオウを含むため、体の虚弱な人や胃腸が弱く下痢しやすい人では、悪心・嘔吐、激しい腹痛を伴う下痢等の副作用が現れやすいなど、不向きとされています。
ほかの処方は用途が違います。葛根湯はかぜの初期や肩こりなどに用いる処方です。芎帰膠艾湯は、体力中等度以下で冷え症で出血傾向があるものの痔出血などに用いられる処方で、ダイオウを含む便秘傾向の処方ではありません。八味地黄丸と猪苓湯は、主に排尿のトラブルなどに用いられる処方です。
したがって、乙字湯が正解です。痔の漢方は、便秘傾向で体力のある人には乙字湯、出血があって冷え症の人には芎帰膠艾湯、と体質と症状の違いで分けると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1葛根湯:葛根湯は、かぜのひき始めで汗が出ていないときや、肩こりなどに用いられる処方です。痔核や切れ痔、便秘に用いる内用痔疾用薬の処方ではありません。
- 2芎帰膠艾湯:芎帰膠艾湯も痔に使われますが、向くのは体力がやや弱く冷えがあって出血しやすい人の痔出血です。便秘がちで体力のある人向けでダイオウを含む、という第1欄の手がかりとは一致しません。
- 3八味地黄丸:八味地黄丸は、疲れやすく手足が冷える人の尿の出にくさや多尿などに使われる処方で、痔核や切れ痔を対象とするものではありません。第1欄の処方とは別物です。
- 4猪苓湯:猪苓湯は、排尿異常があり、ときに口が渇く人の排尿痛や残尿感などに用いられる処方です。痔核や便秘に用いる処方ではないので、第1欄には当たりません。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問42(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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