令和5年度 北海道 午前 問37
主な医薬品とその作用
強心作用に関する問題
第1欄の記述は、強心作用を期待して用いられる生薬成分に関するものである。第1欄の記述に該当する生薬成分として正しいものは第2欄のどれか。
第1欄
ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、内服固形製剤は口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。
第2欄
- 1センソ
- 2ジャコウ
- 3ロクジョウ
- 4ゴオウ
- 5シンジュ
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✓ これが正解1センソ
解説
ヒキガエルの耳腺の分泌物を基原とするセンソ
手引き第3章の心臓などの器官や血液に作用する薬のうち、強心薬に配合される生薬成分の知識で判断します。強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れによる動悸、息切れ等の症状に用いられます。
第1欄の手がかりは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とすること、微量で強い強心作用を示すこと、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示すため、内服固形製剤は口中で噛み砕かずに服用することの3点です。これはセンソの説明と一致します。
ほかの4つの生薬成分も強心薬などに配合されることがありますが、いずれもヒキガエル以外の動物を基原とします(ジャコウとロクジョウはシカ科、ゴオウはウシ科の動物、シンジュは貝の一種に由来します)。基原の動物が違えば第1欄には当てはまりません。
したがって、第1欄に該当する生薬成分はセンソです。ヒキガエルの耳腺・局所麻酔作用・噛まずに服用、の3点がそろえばセンソと覚えましょう。生薬は、どの動植物のどの部分から作られるか(基原)と作用をセットにして覚えると、似た名前の成分と区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2ジャコウ:ジャコウは、ジャコウジカの雄がもつ麝香腺の分泌物を基原とする生薬です。ヒキガエルの耳腺から集めた分泌物という第1欄の基原とは違います。
- 3ロクジョウ:ロクジョウは、雄鹿のまだ角化していない若い角を基原とする生薬です。第1欄にある局所麻酔作用や噛まずに服用するという注意も、この生薬の説明ではありません。
- 4ゴオウ:ゴオウは、ウシの胆嚢の中にできた結石を基原とする生薬です。ヒキガエルの耳腺から集めた分泌物という第1欄の基原とは一致しません。
- 5シンジュ:シンジュは、アコヤガイなどの貝の外套膜の組織の中に病的にできた顆粒状の物質を基原とする生薬です。ヒキガエル由来で局所麻酔作用をもつという第1欄には合いません。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問37(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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