令和7年度 北海道 午前 問34
主な医薬品とその作用
強心薬に関する問題
心臓の働き、心臓に作用する薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 強心薬は、平滑筋に作用して、その収縮力を高める成分(強心成分)を主体としている。
b ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める作用があるとされる。
c 心臓は、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っており、通常、体性神経系によって無意識のうちに調整がなされている。
d 苓桂朮甘湯は、利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2誤 正 誤 正
- 3正 正 誤 誤
- 4正 誤 誤 正
- 5誤 誤 正 正
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✓ これが正解2誤 正 誤 正
解説
b・dが正。強心薬は心筋に作用し、心臓は自律神経系が調整
手引き第3章の心臓などの器官や血液に作用する薬のうち、強心薬の項を問う問題です。
aは誤りです。強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて動悸や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品で、心筋に作用して、その収縮力を高めるとされる成分(強心成分)を主体として配合されます。平滑筋ではありません。bは正しく、ジャコウは強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされます。cは誤りで、心臓は血液を全身に循環させるポンプの働きを担っており、通常、自律神経系によって無意識のうちに調整がなされています。体性神経系は、自分の意思で体を動かすときなどに働く神経です。dは正しく、苓桂朮甘湯は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に利尿作用により、水毒の排出を促すことを主眼とする漢方処方製剤です。
したがって、a誤・b正・c誤・d正の組み合わせが正解です。心臓の筋肉は心筋、無意識の調整は自律神経系、と組にして覚えると、aやcの言い換えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:aとcを正、dを誤としています。強心成分が働くのは心筋でaは誤り、心臓の調整は自律神経系が担うのでcも誤り、苓桂朮甘湯が利尿で水毒の排出を促すというdは正しい内容です。
- 3正 正 誤 誤:aを正、dを誤としています。強心薬の成分は平滑筋ではなく心筋の収縮力を高めるのでaは誤りで、苓桂朮甘湯は主に利尿作用で水毒を除くことを狙うのでdは正しい内容です。
- 4正 誤 誤 正:aを正、bを誤としています。強心成分が作用するのは心臓の筋肉である心筋なのでaは誤りで、ジャコウは強心作用に加えて呼吸中枢を刺激する作用もあるとされるのでbは正しい内容です。
- 5誤 誤 正 正:bを誤、cを正としています。ジャコウには呼吸の働きを高める作用もあるとされbは正しく、心臓は自分の意思と関係なく自律神経系で調整されるので、体性神経系とするcは誤りです。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問34(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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