令和8年度 北海道 午前 問28
主な医薬品とその作用
カンゾウに関する問題
抗炎症成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a カンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘膜分泌を促す等の作用も期待される。
b カンゾウの煎薬は、短期間の服用で咳や喉の痛みが鎮まらない場合、継続して長期間服用することが必要である。
c カンゾウは、甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
d 甘草湯のエキス製剤は、乳幼児には使用できない。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
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✓ これが正解2(a、c)
解説
a・cが正。長期連用は避け、甘草湯は乳幼児にも使われる
手引き第3章の鎮咳去痰薬の項にある、抗炎症成分としてのカンゾウ(甘草)の知識で判断します。
aは正しく、カンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの分泌を促すなどの作用も期待して用いられます。bは誤りです。カンゾウを含む製剤は、偽アルドステロン症のおそれがあるため長期連用を避けるべきものです。短期間の服用で咳や喉の痛みが鎮まらないからといって、長期間続けて服用することが必要になるわけではありません。cは正しく、カンゾウは甘味料として一般食品等にも広く用いられているため、医薬品と食品を合わせて摂取するグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要です。グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがあります。dは誤りです。甘草湯のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあり、乳幼児には使用できないとする点が誤りです。
正しいのはaとcなので、その組み合わせが正解です。カンゾウは食品にも使われるので総量に注意、という一点を押さえると、長期服用を必要とする記述が誤りだと気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):a の判定は合っていますが、b を正しいと扱った点がずれています。カンゾウを含む薬を長く飲み続けると偽アルドステロン症の心配があるので、効かないからと続けることは勧められません。
- 3(b、d):b もd も誤った記述です。カンゾウの煎薬は長く続けて飲むものではなく、甘草湯のエキス製剤は乳幼児に使われる場合もあるので、どちらも判定が逆です。
- 4(c、d):c の判定は合っていますが、d を正しいと扱った点がずれています。甘草湯のエキス製剤は乳幼児に使われる場合もあるため、使えないと言い切ることはできません。
出典:令和8年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問28(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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