令和7年度 北海道 午前 問33
主な医薬品とその作用
グリセリンに関する問題
浣腸薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷がある場合に、その治癒を促す効果を期待して用いられる。
b 注入剤を半量使用する場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので使用後は廃棄する。
c ソルビトールは、直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生することで直腸を刺激する作用を期待して用いられる。
d 浣腸薬を繰り返し使用すると、直腸の感受性の低下が生じて効果が弱くなるため、連用しないこととされている。
(肢は a b c d の順の正誤)
- 1正 正 正 誤
- 2誤 正 誤 正
- 3正 正 誤 誤
- 4正 誤 誤 正
- 5誤 誤 正 正
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✓ これが正解2誤 正 誤 正
解説
b・dが正。粘膜に損傷があるとグリセリンで溶血等のおそれ
手引き第3章の浣腸薬の項で、浣腸薬の成分と使い方を問う問題です。
aは誤りです。グリセリンが配合された浣腸薬は、肛門や直腸の粘膜に損傷があり出血しているときに使用されると、グリセリンが傷口から血管内に入って、赤血球の破壊(溶血)を引き起こすおそれや、腎不全を起こすおそれがあります。損傷の治癒を促すために使うものではなく、むしろ使用に注意が必要な場面です。bは正しく、注入剤を半量等使用する用法がある場合、残量を再利用すると感染のおそれがあるので、使用後は廃棄します。cは誤りで、ソルビトールは浸透圧の差によって腸管壁から水分を取り込んで直腸粘膜を刺激し、排便を促す成分です。直腸内で徐々に分解して炭酸ガスの微細な気泡を発生させるのは、坐剤に用いられる炭酸水素ナトリウムです。dは正しく、繰り返し使用すると直腸の感受性の低下(いわゆる慣れ)が生じて効果が弱くなるため、連用しないこととされています。
したがって、a誤・b正・c誤・d正の組み合わせが正解です。浸透圧で水分を集めるのがグリセリンやソルビトール、炭酸ガスで刺激するのが炭酸水素ナトリウム、と仕組みで分けると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1正 正 正 誤:aとcを正、dを誤としています。粘膜に傷があるときのグリセリンは溶血などのおそれがありaは誤り、炭酸ガスの泡を出すのは炭酸水素ナトリウムでcも誤り、連用を避けるdは正しい内容です。
- 3正 正 誤 誤:aを正、dを誤としています。出血している粘膜にグリセリンが入ると赤血球が壊れるなどのおそれがありaは誤りで、くり返し使うと直腸が慣れて効きにくくなるというdは正しい内容です。
- 4正 誤 誤 正:aを正、bを誤としています。傷口からグリセリンが血管に入ると溶血や腎不全のおそれがありaは誤りで、使いかけの注入剤を取っておくと感染のおそれがあるので捨てるというbは正しい内容です。
- 5誤 誤 正 正:bを誤、cを正としています。半量使ったあとの残りは感染防止のため捨てるのでbは正しく、ソルビトールは浸透圧で水分を集める成分で、炭酸ガスを出す成分ではないのでcは誤りです。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問33(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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