令和7年度 北海道 午前 問27
主な医薬品とその作用
ジフェニドール塩酸塩に関する問題
鎮暈薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ジフェニドール塩酸塩は、内耳への血流を抑制する作用を示す。
b スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させる作用を示す。
c 無水カフェインは、抗めまい成分による眠気の解消を目的として配合されている。
d ピリドキシン塩酸塩は、吐きけの防止に働くことを目的として配合されている。
- 1(a、b)
- 2(a、c)
- 3(b、d)
- 4(c、d)
答えと解説を見る
✓ これが正解3(b、d)
解説
b・dが正。ジフェニドールは内耳の血流を改善、カフェインはめまい軽減
手引き第3章の鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の項で、配合成分の目的を問う問題です。
aは誤りです。ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳への血流を改善する作用を示す抗めまい成分です。血流を抑制するのではありません。bは正しく、スコポラミン臭化水素酸塩水和物は抗コリン成分で、中枢に作用して自律神経系の混乱を軽減させるとともに、末梢では消化管の緊張を低下させる作用を示します。cは誤りで、鎮暈薬に配合される無水カフェインなどのキサンチン系と呼ばれる成分は、脳に軽い興奮を起こさせて、平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として配合されます。抗めまい成分による眠気の解消が配合の目的とはされていません。dは正しく、ピリドキシン塩酸塩などのビタミン成分は、吐きけの防止に働くことを期待して補助的に配合されることがあります。
したがって、bとdを選ぶ組み合わせが正解です。鎮暈薬のカフェインは眠気覚ましではなく、めまいそのものを軽くするために入っている、と目的で覚えると取り違えを防げます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1(a、b):bは正しいものの、aを選んでいる点が合いません。ジフェニドール塩酸塩は内耳へ流れる血液を増やす方向に働く成分であり、血の流れを抑える成分ではありません。
- 2(a、c):aもcも誤りの組み合わせです。ジフェニドール塩酸塩は内耳の血流を良くする成分で、乗物酔いの薬のカフェインは平衡感覚の乱れによるめまいを和らげる目的で入っています。
- 4(c、d):dは正しいものの、cを選んでいる点が合いません。乗物酔いの薬に入る無水カフェインは、脳を軽く興奮させてめまいを和らげるためのもので、眠気を打ち消すためとはされていません。
出典:令和7年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問27(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)