令和6年度 北海道 午前 問22
主な医薬品とその作用
第1欄の記述は、痛みが起こる仕組みに関するものである。( )の中に入れるべき字句は第2欄のどれか。
第1欄
( )はホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めている。
第2欄
- 1メラニン
- 2ペプシン
- 3リジン
- 4ビリルビン
- 5プロスタグランジン
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✓ これが正解5プロスタグランジン
解説
痛みのシグナルを増幅して痛みの感覚を強めるのはプロスタグランジン。
手引きの第3章、解熱鎮痛薬のうち痛みや発熱が起こる仕組みの知識で判断します。解熱鎮痛薬の多くは、この仕組みに関わる物質の産生を抑えることで効果を表します。
空欄に入るのはプロスタグランジンです。プロスタグランジンはホルモンに似た働きをする物質で、病気や外傷があるときに活発に産生されるようになり、体の各部位で発生した痛みが脳へ伝わる際に、そのシグナルを増幅することで痛みの感覚を強めています。また、脳の下部にある体温を調節する部位(温熱中枢)に作用して体温を通常よりも高く維持するように調節したり、炎症の発生にも関与したりします。解熱鎮痛成分の多くは、このプロスタグランジンの産生を抑えることで、熱を下げ、痛みを和らげます。
ほかの語は、痛みの仕組みとは働きが違います。メラニンは皮膚などの色素、ペプシンは胃で働くタンパク質の消化酵素、リジンはアミノ酸の一種、ビリルビンは赤血球が壊れてできる黄色い色素です。痛み・発熱・炎症の3つをまとめて強める物質がプロスタグランジンだ、と覚えておくと、解熱鎮痛薬の問で迷いにくくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1メラニン:メラニンは皮膚などに色をつける色素で、痛みの信号を強める働きをもつ物質ではありません。ホルモンに似た働きで痛みを強めるという空欄の説明には当てはまりません。
- 2ペプシン:ペプシンは胃の中でタンパク質を分解する消化酵素です。病気や外傷のときに増えて痛みの感覚を強める物質という空欄の説明とは、働きがまったく違います。
- 3リジン:リジンはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、痛みの信号を増幅する物質ではありません。ホルモンに似た働きをして痛みを強めるという説明には当てはまりません。
- 4ビリルビン:ビリルビンは古くなった赤血球のヘモグロビンが分解されてできる黄色い色素で、黄疸に関わる物質です。痛みのシグナルを増幅する働きをもつものではありません。
出典:令和6年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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