令和5年度 北海道 午前 問50
主な医薬品とその作用
角質軟化薬に関する問題
角質軟化薬及び肌の角質化、かさつき等を改善する配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
- 1角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、オリブ油(モクセイ科の Olea europaea Linné の果実を圧搾して得た脂肪油)が用いられる。
- 2サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより、角質軟化作用を示す。
- 3イオウは、頭皮の落屑(ふけ)を抑える効果を期待して、毛髪用医薬品に配合されている場合がある。
- 4角質軟化薬のうち、いぼに用いる製品については、医薬部外品として認められているものもある。
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✓ これが正解1角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、オリブ油(モクセイ科の Olea europaea Linné の果実を圧搾して得た脂肪油)が用いられる。
解説
オリブ油は角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善する
手引き第3章の皮膚に用いる薬のうち、角質軟化薬と、肌の角質化・かさつき等を改善する配合成分の知識で、正しい記述を選びます。
正しいのはオリブ油の記述です。角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、尿素のほか、グリセリンやオリブ油(モクセイ科の Olea europaea Linne の果実を圧搾して得た脂肪油)が用いられます。
ほかの記述は誤りです。サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す成分です。皮膚の角質層を構成するケラチンを変質させることにより角質軟化作用を示すのはイオウです。また、頭皮の落屑(ふけ)を抑える効果を期待して毛髪用医薬品に配合されている場合があるのはサリチル酸で、イオウではありません。イオウは抗菌・抗真菌作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合があります。角質軟化薬のうち、いぼに用いる製品は医薬品としてのみ認められており、医薬部外品としては認められていません。
したがって、オリブ油の記述が正しいもので、これが正解です。サリチル酸は溶かす・ふけ、イオウはケラチンを変質・にきび、と成分ごとに働きと用途を対にして覚えると、入れ替えに気づけます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2サリチル酸は、皮膚の角質層を構成するケラ…:サリチル酸の働きは、角質の成分を溶かして軟らかくすることです。角質を作っているタンパク質の性質を変えて軟らかくするのは別の成分で、この記述は二つの成分の説明が入れ替わっています。
- 3イオウは、頭皮の落屑(ふけ)を抑える効果…:頭皮のふけを抑える目的で髪用の医薬品に加えられることがあるのは、角質を溶かす働きをもつ別の成分です。この成分はむしろ菌やカビを抑える働きが期待され、にきびの薬などに使われます。
- 4角質軟化薬のうち、いぼに用いる製品につい…:いぼを対象とする角質軟化薬は、医薬品としてだけ認められている製品です。医薬部外品として扱われているものもあるとするこの記述は、扱いの区分を取り違えています。
出典:令和5年度 北海道登録販売者試験 午前(北海道)問50(改変:1問ずつ解ける形に加工(肢の番号をそろえ、正誤・穴埋めの表を1行に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、北海道とは関係ありません。
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