令和5年度 春期 午前Ⅱ 問4
サービスマネジメントシステムの計画及び運用
RTOに関する問題
目標復旧時間(RTO)を 24 時間に定めているのはどれか。
- アアプリケーションソフトウェアのリリースを展開するための中断時間を,24 時間以内とする。
- イインシデントの解決後,その原因となった問題を 24 時間以内に解決させる。
- ウ業務データを,障害発生時点の 24 時間前以降の状態に復旧させる。
- エ中断した IT サービスを 24 時間以内に復旧させる。
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✓ これが正解エ中断した IT サービスを 24 時間以内に復旧させる。
解説
中断した IT サービスを24時間以内に復旧させるのが RTO の定めです。
目標復旧時間(RTO)は、サービスが中断してから、どれだけの時間内に復旧させるかの目標です。見分ける軸は、24 時間という値が何から何までの時間を表しているかです。中断した IT サービスを 24 時間以内に復旧させるという記述は、中断から復旧までの時間の上限を示しており、RTO そのものです。データを障害発生時点の何時間前の状態まで戻すかは RPO の考え方で、時間の向きが過去を指しています。リリースのための計画停止や、問題の解決期限は、障害による中断からの復旧とは別の時間です。中断の後ろに向かって測るのが RTO、前に向かって測るのが RPO と覚えると取り違えません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アアプリケーションソフトウェアのリリースを…:リリースの展開のための中断時間を 24 時間以内にするのは、計画して行う停止の長さを決めたものです。障害などで中断したサービスをいつまでに戻すかという RTO の定めとは対象が違います。
- イインシデントの解決後,その原因となった問…:インシデントの解決後に原因の問題を 24 時間以内に解決させるのは、問題管理での解決期限の取決めです。サービスはすでに復旧しており、中断から復旧までの時間の目標ではありません。
- ウ業務データを,障害発生時点の 24 時間…:業務データを障害発生時点の 24 時間前以降の状態に戻すのは、どの時点のデータまで復旧させるかを示す RPO の定めです。復旧までに掛けてよい時間ではなく、失ってもよいデータの範囲を表しています。
この問題の用語
- RTO障害が起きてから、どれだけの時間で業務を再開させるかの目標。失ってよいデータ量の目標であるRPOとは別の指標です。
- RPO障害が起きたとき、どの時点のデータまで戻せればよいかの目標。復旧までの時間の目標であるRTOとは別の指標です。
- アプリケーションソフトウェア利用者の目的に直接こたえるソフトウェアで、表計算や会計、業務用の専用ソフトなどがあたります。機器そのものを動かす基本ソフトウェアの上で動きます。
- インシデントサービスの計画外の中断や品質の低下、またはそのおそれがある出来事です。情報セキュリティでは、安全が損なわれるおそれが高いものを指します。
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8:RTOに関する問題(アプリケーションソフトウェア)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問4:可用性管理に関する問題(インシデント)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問5:RTOとRLOを定めた例(RTO)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問7:RPOに関する問題(RPO)
- 平成28年度 秋期 午前Ⅱ 問7:RPOに関する問題(RTO)
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