第38回 問題41
権利擁護を支える法制度
次のうち,「成年後見関係事件の概況(令和6年1月〜12月)」(最高裁判所事務総局家庭局)に示された「成年後見関係事件」の申立人のうち最も多い者として,正しいものを1つ選びなさい。
- 1市区町村長
- 2本人
- 3本人の子
- 4本人の兄弟姉妹
- 5本人の任意後見人(注) 「成年後見関係事件」とは,後見開始,保佐開始,補助開始及び任意後見監督人選任事件のことである。
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✓ これが正解1市区町村長
解説
令和6年の申立人で最も多いのは市区町村長で、全体の約24%です。
成年後見関係事件の概況は、最高裁判所事務総局家庭局が毎年公表している統計で、後見開始・保佐開始・補助開始・任意後見監督人選任の各事件の申立件数、申立人、本人の年齢、選任された成年後見人等などがまとめられています。
令和6年1月〜12月の概況では、申立人として最も多いのは市区町村長で、全体の約23.9%を占めました。次いで本人、本人の子、本人の兄弟姉妹の順となっています。したがって、市区町村長が正しいものです。
市区町村長による申立ては、身寄りがない、親族が申立てに協力しないなどの理由で、本人や親族による申立てが難しい場合に、老人福祉法や知的障害者福祉法、精神保健福祉法などの規定にもとづいて行われるものです。単身の高齢者が増えていることなどを背景に件数が伸び、近年は申立人の中で最も多い区分になっています。
統計の問では、申立人は市区町村長と本人が上位で、本人の子がそれに続く、という最近の順位の形を押さえておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2本人:本人による申立ては約23.5%で、市区町村長に次ぐ二番目の多さでした。近年増えている区分ですが、令和6年の概況では市区町村長をわずかに下回っており、最も多い申立人ではありません。
- 3本人の子:本人の子による申立ては約19.3%で、三番目の多さでした。かつては申立人の中で最も多い区分でしたが、近年は市区町村長や本人による申立てがこれを上回っています。
- 4本人の兄弟姉妹:本人の兄弟姉妹による申立ては約10.8%で、市区町村長や本人、本人の子と比べると少ない区分です。最も多い申立人にはあたりません。
- 5本人の任意後見人(注) 「成年後見関係事件」とは,後見開始,保佐開始,補助開始及び任意後見監督人選任事件のことである。:本人の任意後見人等による申立ては約1.7%にとどまり、申立人の区分の中では少数です。最も多い申立人とはいえません。
出典:第38回 社会福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題41。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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