第61回 午後 問92
臨床医学
糖尿病の合併症に対する検査で優先度が低いのはどれか。
- 1眼底
- 2聴力
- 3尿蛋白
- 4足部感覚
- 5アキレス腱反射
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✓ これが正解2聴力
解説
糖尿病の三大合併症に比べ、聴力検査の優先度は低くなります。
糖尿病では、細い血管が傷むことで起こる三大合併症(細小血管症)として、網膜症、腎症、神経障害が知られています。判断の軸は、どの検査がこの三大合併症を見つけるためのものかです。
眼底検査は網膜の血管の出血や新しい血管の発生を見て糖尿病網膜症を調べます。尿蛋白は腎臓の糸球体の障害を示し、糖尿病腎症の発見と病期の判断に使われます。足部の感覚とアキレス腱反射は、モノフィラメントや音叉、打腱器を使って糖尿病神経障害を調べる検査です。いずれも合併症を早く見つけるために定期的に行う、優先度の高い検査です。
一方、聴力は糖尿病の合併症を確かめるうえで定期的に行う検査ではなく、優先度は低いといえます。よって優先度が低いのは聴力です。三大合併症は、し(神経障害)・め(網膜症)・じ(腎症)と頭文字で覚え、それぞれに対応する検査を結び付けておくと選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1眼底:網膜の血管の変化を目の奥から直接観察する検査で、失明につながる網膜症を早い段階で見つけられます。合併症の管理で欠かせない検査です。
- 3尿蛋白:尿に蛋白が出ていないかを調べることで、糖尿病腎症の始まりや進み具合を判断できます。三大合併症の一つを見る重要な検査です。
- 4足部感覚:足の感覚の低下は糖尿病神経障害の早いサインで、足の潰瘍の予防にもつながります。モノフィラメントなどで定期的に確かめる必要があります。
- 5アキレス腱反射:アキレス腱反射が弱くなったり消えたりするのは、糖尿病神経障害でよく見られる所見です。三大合併症の評価として優先度が高い検査です。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問92(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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