第61回 午後 問81
臨床医学
HDS-Rに関する問題
HDS-Rの質問に含まれるのはどれか。2つ選べ。
- 1「何か文章を書いてください」
- 2「私の手の形を真似してください」
- 3「この図版を見て何が見えるか答えてください」
- 4「私がこれから言う数字を逆から言ってください」
- 5「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください」
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✓ これが正解4「私がこれから言う数字を逆から言ってください」
✓ これが正解5「知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください」
解説
HDS-Rには数字の逆唱と野菜の名前の想起が含まれます。
HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)は、認知症のスクリーニングに使われる質問式の検査で、全9問・30点満点です。判断の軸は、HDS-Rが口頭の質問と答えだけで構成されており、書く・描く・まねる課題を含まないという点です。
HDS-Rの質問は、年齢、日時の見当識、場所の見当識、3つの言葉の記銘、100から7を順に引く計算、数字の逆唱、3つの言葉の遅延再生、5つの物品の記銘、そして知っている野菜の名前をできるだけ多く言う言語の流暢性で構成されています。したがって、これから言う数字を逆から言ってもらう質問と、知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってもらう質問の2つが含まれます。
文章を書いてもらう課題は、MMSE(Mini-Mental State Examination)に含まれる項目です。検者の手の形をまねしてもらう課題は、手指の構えの模倣を見る検査で、観念運動性失行などの評価に使われ、HDS-Rの質問ではありません。図版を見て何が見えるかを答えてもらう課題も、HDS-Rには含まれません。HDS-Rは口頭だけ、MMSEは書字や図形の模写も含む、と違いで覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1「何か文章を書いてください」:紙に一文を書いてもらう課題は、MMSEという別の認知機能検査にある項目です。HDS-Rの質問はすべて口で答える形で、鉛筆を使う場面はありません。
- 2「私の手の形を真似してください」:検者の手指の構えを見せてまねしてもらう課題は、動作の模倣ができるかを確かめる失行の評価で使われます。HDS-Rの設問とは別物です。
- 3「この図版を見て何が見えるか答えてください」:絵や図を見せて答えさせる設問はHDS-Rにありません。HDS-Rで物を見せるのは、5つの品物を覚えてもらい、隠した後に名前を挙げてもらう課題だけです。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問81(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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