第61回 午後 問32
リハビリテーション医学
ICFで環境因子
ICFで環境因子はどれか。
- 1屋外の歩行困難
- 2慢性心不全の診断
- 3友人とお茶会の開催
- 4運動に対する本人の高い意欲
- 5訪問リハビリテーションの利用
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✓ これが正解5訪問リハビリテーションの利用
解説
訪問リハビリテーションの利用はICFの環境因子にあたります。
ICF(国際生活機能分類)は、人の生活機能を心身機能・身体構造、活動、参加の3つで表し、それに影響する背景因子を環境因子と個人因子に分けます。健康状態(病気や変調)も構成要素の一つです。判断の軸は、肢の内容がこのどれに当てはまるかです。
環境因子には、人を取り巻く物的な環境(福祉用具や住環境)、人的な環境(家族や支援者)、社会的な環境(制度やサービス)が含まれます。訪問リハビリテーションは介護保険などの制度にもとづいて外部から提供されるサービスなので、その利用は環境因子に分類されます。
屋外の歩行困難は、歩くという課題の遂行の困難なので活動の制限です。慢性心不全の診断は健康状態にあたります。友人とお茶会を開くことは、地域や人間関係の中で役割を果たす参加の側面です。運動に対する本人の高い意欲は、その人自身の特徴である個人因子に入ります。本人の外にあって生活を助けたり妨げたりするものが環境因子、本人の内側の特徴が個人因子、と内と外で区別すると分類しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1屋外の歩行困難:屋外を歩くことが難しいのは、歩くという課題を遂行するうえでの困難で、ICFでは活動の制限に分類されます。本人を取り巻く環境ではありません。
- 2慢性心不全の診断:慢性心不全という病気の診断は、ICFでは健康状態にあたります。生活機能に影響する病気や変調そのものを表す要素です。
- 3友人とお茶会の開催:友人とお茶会を開くことは、人との関わりや地域生活に関与することなので参加にあたります。環境因子ではありません。
- 4運動に対する本人の高い意欲:運動への意欲は本人自身がもつ性格や価値観、意欲といった特徴なので、背景因子のうち個人因子に分類されます。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問32(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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