第60回 午前 問23
リハビリテーション医学
環境因子に含まれるの
ICFの分類で環境因子に含まれるのはどれか。
- 1移動
- 2疾患
- 3職業
- 4制度
- 5既往歴
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✓ これが正解4制度
解説
制度は、サービス・制度・政策として環境因子に含まれます。
ICF(国際生活機能分類)は、人の生活機能を心身機能・身体構造、活動、参加の3つに分け、それに影響する背景因子として環境因子と個人因子を置いています。環境因子は、人々が生活し人生を送っている物的な環境や社会的環境、人々の社会的な態度による環境を構成する因子と定義され、生産品と用具、自然環境と人間がもたらした環境変化、支援と関係、態度、サービス・制度・政策の5つの章に分かれます。
制度は、このうちサービス・制度・政策の章にあたるので、環境因子に含まれます。移動は歩く・乗り物を使うなどの行為で、活動と参加の分類に含まれる項目です。疾患はICFでは健康状態として扱われ、生活機能や背景因子とは別の要素です。職業や既往歴は、その人の経歴や背景を表す本人側の情報で、本人を取り巻く環境には当たりません。
したがって、環境因子に含まれるのは制度です。本人の外側にあって本人を取り巻くもの(物・人・態度・制度)が環境因子、本人の内側の特徴が個人因子と区別すると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1移動:移動は、歩く、乗り物を使うといった本人が行う行為で、ICFでは活動と参加の分類に含まれます。本人を取り巻く外側の要素ではないため、環境因子ではありません。
- 2疾患:疾患は、ICFでは生活機能に影響する健康状態として位置づけられ、環境因子とは別の要素です。本人の体の中で起きている変化なので、外側の環境には当たりません。
- 3職業:職業は、その人の経歴や生活の背景を表す本人側の情報で、個人因子の例として挙げられることが多い内容です。社会の仕組みである制度とは性質が異なります。
- 5既往歴:既往歴は、その人が過去にかかった病気の経過を表す本人側の情報です。生活を取り巻く物や人、社会の仕組みを表す環境因子には当たりません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問23(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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