第61回 午前 問93
臨床医学
悪性の骨軟部腫瘍が疑われる場合、診断確定に最も重要なのはどれか。
- 1PET-CT
- 2生検
- 3血液検査
- 4骨密度測定
- 5超音波検査
答えと解説を見る
✓ これが正解2生検
解説
悪性の骨軟部腫瘍の診断確定には生検が欠かせません。
悪性の骨軟部腫瘍が疑われるときは、画像検査や血液検査で病変の場所や広がりを調べますが、最終的にどのような腫瘍なのかを決めるには、病変の組織を実際に取って顕微鏡で調べる必要があります。この、組織の一部を取り出して調べる検査を生検といいます。
生検で得た組織を病理医が調べることで、腫瘍が良性か悪性か、悪性ならどの種類の腫瘍かが確定します。腫瘍の種類によって、手術や薬、放射線などの治療の方針が大きく変わるため、生検は診断を確定するうえで最も重要な検査です。生検は、その後の手術を考えて、取り出す道すじまで慎重に計画して行われます。ほかの肢は、病変の広がりや体の状態を調べるのに役立つ検査ですが、腫瘍の種類を確定することはできません。
したがって、診断確定に最も重要なのは生検です。画像は場所と広がり、生検は正体、と役割を分けて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1PET-CT:PET-CTは、がん細胞がブドウ糖を多く取り込む性質を利用して、全身の病変の広がりや転移の有無を調べる検査です。腫瘍の種類を確定することはできません。
- 3血液検査:血液検査では、ALPやLDHなどの値の変化から腫瘍の存在を疑う手がかりが得られます。しかし、どの種類の腫瘍かを確定するまではできません。
- 4骨密度測定:骨密度測定は、骨の量を測って骨粗鬆症の診断や経過をみる検査です。悪性の骨軟部腫瘍の診断を確定するための検査ではありません。
- 5超音波検査:超音波検査は、軟部の腫れやしこりの大きさや内部の様子を手軽に調べるのに役立ちます。腫瘍の種類を決めるには、組織を取って調べる必要があります。
出典:第61回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問93(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)