第59回 午前 問40
臨床医学
胸骨圧迫の回数で適切なの
成人の心肺停止に対する1分間あたりの胸骨圧迫の回数で適切なのはどれか。
- 120回
- 250回
- 370回
- 4100回
- 5130回
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✓ これが正解4100回
解説
成人の胸骨圧迫は1分間に100〜120回のテンポで行います。
心肺停止の人に対する胸骨圧迫は、止まった心臓の代わりに血液を脳や心臓へ送り出すための処置です。日本の救命処置の手順は、日本蘇生協議会のJRC蘇生ガイドラインに示されています。圧迫が遅すぎると十分な血流が得られず、速すぎると一回ごとの圧迫が浅くなったり、胸が元の位置に戻りきらず心臓に血液が戻りにくくなったりします。
出題当時のJRC蘇生ガイドライン2020は、用手胸骨圧迫のテンポを1分間に100〜120回とするよう推奨しています。選択肢の中でこの範囲に入るのは100回なので、これが適切な回数です。あわせて、毎回胸が元の高さに戻るまで圧迫をゆるめること、圧迫を中断する時間をできるだけ短くすることも大切な点です。
ほかの回数は、推奨される範囲よりも少なすぎるか、多すぎるかのどちらかです。覚え方は、胸骨圧迫は強く、速く、絶え間なく、テンポは1分間に100〜120回、と一続きで覚えておくことです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 120回:1分間に20回では、推奨される1分間100〜120回のテンポに比べてはるかに遅く、脳や心臓へ送る血液の量が大きく不足します。救命につながる圧迫になりません。
- 250回:1分間に50回は、推奨される範囲の半分ほどの遅さです。圧迫の回数が少ないと、体に送られる血液の量が足りず、救命の効果が下がります。
- 370回:1分間に70回は、ふだんの安静時の脈拍に近い回数ですが、胸骨圧迫では推奨される100〜120回の範囲に届きません。圧迫による血流は自然な拍動より少ないため、もっと速いテンポが必要です。
- 5130回:1分間に130回は、推奨される上限の120回を超えています。速すぎると圧迫が浅くなったり、胸が戻りきらないうちに次の圧迫をしたりして、かえって血流が減りやすくなります。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問40(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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