第60回 午後 問65
生理学
副交感神経に関する問題
副交感神経の作用で分泌が促進されるのはどれか。2つ選べ。
- 1汗 腺
- 2涙 腺
- 3舌下腺
- 4レニン
- 5ノルアドレナリン
答えと解説を見る
✓ これが正解2涙 腺
✓ これが正解3舌下腺
解説
副交感神経は、涙腺と舌下腺の分泌を促進します。
自律神経は、交感神経と副交感神経が多くの臓器を反対の向きに調節しています。副交感神経は、休んでいるときや食事のときに働く神経で、消化を進め、体を休める方向に働きます。分泌の問いでは、どの神経がその腺を支配しているかで判断します。
涙腺は、顔面神経を通る副交感神経の線維に支配され、刺激されると涙の分泌が増えます。舌下腺も顔面神経を通る副交感神経の線維で支配され、食事のときに唾液の分泌を促します。どちらも副交感神経の作用で分泌が促進されます。
他の選択肢は交感神経の側の作用です。汗腺は交感神経に支配され、例外的に神経の末端からアセチルコリンが出て汗を出させます。レニンは腎臓から分泌されるホルモンで、交感神経の刺激で分泌が増えます。ノルアドレナリンは交感神経の末端や副腎髄質から放出される物質で、交感神経が働くと増えます。
したがって、副交感神経で分泌が促進されるのは涙腺と舌下腺です。汗腺は交感神経だけに支配される、と例外を押さえておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1汗 腺:汗腺は交感神経だけに支配されており、副交感神経の支配を受けません。神経の末端からアセチルコリンが出る点は例外的ですが、交感神経の働きで汗の分泌が増えます。
- 4レニン:レニンは腎臓の傍糸球体細胞から分泌されるホルモンで、血圧が下がったときや交感神経が刺激されたときに分泌が増えます。副交感神経の作用で増えるものではありません。
- 5ノルアドレナリン:ノルアドレナリンは緊張や運動の場面で放出が高まる伝達物質・ホルモンで、心拍や血圧を上げます。休息時に優位になる神経の働きでは、その放出はむしろ抑えられる側です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問65(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)