第59回 午前 問63
生理学
副交感神経の機能を持つの
副交感神経の機能を持つのはどれか。
- 1横隔神経
- 2骨盤神経
- 3舌下神経
- 4内耳神経
- 5肋間神経
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✓ これが正解2骨盤神経
解説
骨盤神経は仙髄から出る副交感神経で、骨盤内の臓器を支配します。
自律神経のうち副交感神経は、脳幹から出る脳神経(動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経)と、仙髄(第2〜第4仙髄)から出る神経に含まれます。体をくつろがせ、消化や排泄を進める方向に働く神経です。
骨盤神経は、仙髄から出る副交感神経の線維を運び、膀胱、直腸、生殖器など骨盤の中の臓器を支配します。膀胱の壁の筋を縮めて排尿を起こしたり、直腸の動きを促して排便を助けたりする働きがあるので、副交感神経の機能を持つ神経として正しいものです。脊髄損傷で仙髄より上が障害されると排尿や排便の調整が難しくなるのも、この神経の経路が関わっています。
ほかの神経は、横隔膜を動かす運動神経、舌を動かす運動神経、聴覚と平衡覚を伝える感覚神経、胸の壁の筋と皮膚の神経で、副交感神経の働きは持っていません。覚え方は、副交感神経は脳神経のⅢ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹと仙髄の骨盤神経、と頭と仙骨の二か所にまとめて覚えることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1横隔神経:横隔神経は、主に第3〜第5頸神経からでき、呼吸の中心となる横隔膜を動かす運動神経です。副交感神経の機能は持っていません。
- 3舌下神経:舌下神経は、舌の筋を動かす運動性の脳神経です。副交感神経の線維を含む脳神経は動眼神経、顔面神経、舌咽神経、迷走神経で、舌下神経はこれに入りません。
- 4内耳神経:内耳神経は、聴覚と平衡覚を脳へ伝える感覚性の脳神経です。副交感神経の線維は含まれておらず、内臓の働きの調整には関わりません。
- 5肋間神経:肋間神経は、胸髄から出る脊髄神経で、肋間筋の運動や胸の皮膚の感覚を担います。副交感神経の機能を持つ神経ではありません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問63(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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