第58回 午後 問65
生理学
副交感神経の作用で抑制されるの
副交感神経の作用で抑制されるのはどれか。
- 1膵液分泌
- 2気管支筋収縮
- 3房室伝導速度
- 4直腸平滑筋収縮
- 5グリコーゲン合成
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✓ これが正解3房室伝導速度
解説
副交感神経は房室伝導を遅くし、心拍のリズムを落ち着かせます。
この問は、副交感神経が各臓器にどう働くかを、交感神経と対にして整理できているかで判断します。副交感神経は、休息や消化、エネルギーをためる方向に体を整える神経です。
心臓では、副交感神経の迷走神経の枝がアセチルコリンを放出し、洞房結節の興奮の頻度を下げて心拍数を減らすとともに、房室結節での興奮の伝わり方を遅くします。そのため、副交感神経の作用で抑制されるのは房室伝導速度です。
消化の面では、副交感神経は膵液の分泌を高め、腸や直腸の平滑筋の収縮を強めて排便を進めます。呼吸の面では、気管支の平滑筋を収縮させて気道を狭くします。エネルギーの面では、肝臓などでのグリコーゲン合成を進め、糖を蓄える側に働きます。休んで消化して蓄えるのが副交感神経、と全体の方向を決めておくと、それぞれの臓器での作用を逆算しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1膵液分泌:副交感神経は消化を進める側に働くので、膵臓からの消化液である膵液の分泌を高めます。抑制ではなく促進される働きです。
- 2気管支筋収縮:副交感神経は気管支の平滑筋を縮めて、気道を細くします。気管支喘息の発作で副交感神経の働きを抑える薬が使われるのはこのためです。
- 4直腸平滑筋収縮:排便は副交感神経である骨盤神経の働きで進み、直腸の平滑筋の収縮が強まります。抑えられるのではなく促される作用です。
- 5グリコーゲン合成:副交感神経が優位な休息の状態では、糖をグリコーゲンとして肝臓などに蓄える方向に働きます。グリコーゲン合成は促進されます。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問65(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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