第60回 午後 問58
解剖学
皮質脊髄路に含まれるの
皮質脊髄路に含まれるのはどれか。
- 1海 馬
- 2視 床
- 3大脳脚
- 4中心後回
- 5内包前脚
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✓ これが正解3大脳脚
解説
皮質脊髄路は、中脳の大脳脚を通ります。
皮質脊髄路(錐体路)は、随意運動の指令を大脳皮質から脊髄の運動神経細胞へ伝える経路です。主に中心前回の一次運動野から起こり、放線冠、内包の後脚、中脳の大脳脚、橋の底部、延髄の錐体を通り、錐体交叉で大部分が反対側へ移って脊髄の側索を下ります。通る場所を順に言えるようにしておくのが判断の軸です。
大脳脚は中脳の腹側にある太い線維の束で、皮質脊髄路はここを通ります。したがって、大脳脚が皮質脊髄路に含まれます。
他の構造は経路から外れています。海馬は側頭葉の内側にあって記憶に関わる構造です。視床は感覚の情報を大脳皮質へ中継する場所で、皮質脊髄路は視床の外側の内包を通り過ぎます。中心後回は体性感覚野で、運動の指令の主な出発点は中心前回です。内包では、皮質脊髄路は前脚ではなく後脚を通ります。
したがって、皮質脊髄路に含まれるのは大脳脚です。中心前回、内包後脚、大脳脚、橋底部、錐体、と上から順に通る道を覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1海 馬:海馬は側頭葉の内側にある構造で、新しい出来事を記憶として残す働きに関わります。運動の指令を脊髄へ送る経路の通り道ではありません。
- 2視 床:視床は、全身からの感覚の情報を大脳皮質へ中継する神経核の集まりです。皮質脊髄路は視床の外側を走る内包を通るもので、視床の中を通るわけではありません。
- 4中心後回:中心後回は体の感覚を受け取る一次体性感覚野です。運動の指令の主な出発点は、中心溝をはさんで前にある中心前回の一次運動野です。
- 5内包前脚:内包を通るとき、皮質脊髄路は前脚ではなく後脚を通ります。内包の前脚は主に前頭葉と視床や橋を結ぶ線維が通る部分です。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問58(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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