第58回 午前 問52
解剖学
下行神経路に関する問題
下行神経路はどれか。
- 1後脊髄小脳路
- 2前脊髄視床路
- 3前脊髄小脳路
- 4外側脊髄視床路
- 5外側皮質脊髄路
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✓ これが正解5外側皮質脊髄路
解説
外側皮質脊髄路は運動の指令を下へ伝える下行神経路です。
脊髄の神経路は、情報を伝える向きで二つに分けられます。体の感覚の情報を脊髄から脳へ上へ運ぶのが上行神経路、脳からの運動の指令などを脊髄へ下へ運ぶのが下行神経路です。
外側皮質脊髄路は、大脳皮質の運動野から出た神経線維が延髄の錐体で交叉した後、脊髄の側索を下行する経路で、錐体路の主な部分です。随意運動の指令を脊髄の運動ニューロンへ伝えるので、下行神経路にあたります。したがって、外側皮質脊髄路が正解です。
脊髄小脳路は筋や関節からの情報を小脳へ、脊髄視床路は痛覚・温度覚・触圧覚などを視床へ運ぶ経路で、どちらも上行神経路です。経路の名前は、起点から終点の順に付けられていることが多く、皮質から脊髄なら下行、脊髄から小脳や視床なら上行、と名前の並びで向きが分かります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1後脊髄小脳路:後脊髄小脳路は、筋紡錘や腱紡錘などからの情報を、脊髄から同じ側の小脳へ運ぶ経路です。脊髄から脳へ向かうので上行神経路です。
- 2前脊髄視床路:前脊髄視床路は、粗い触覚や圧覚の情報を脊髄から視床へ運ぶ経路です。名前の並びのとおり脊髄から上へ向かう上行神経路です。
- 3前脊髄小脳路:前脊髄小脳路が運ぶのは、下肢の筋や関節で生じた位置や動きの情報です。行き先は小脳で、下から上への流れなので、運動の指令を下ろす経路とは逆向きです。
- 4外側脊髄視床路:外側脊髄視床路は、痛覚と温度覚を脊髄から視床へ運ぶ経路です。感覚の情報を脳へ伝える上行神経路です。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問52(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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