第59回 午後 問81
臨床医学
日常生活場面で必要とされる記憶の障害を検出するのに最も適した検査はどれか。
- 1HDS-R
- 2MMSE
- 3RAVLT
- 4RBMT
- 5WMS-R
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✓ これが正解4RBMT
解説
日常生活の記憶の障害を調べるのに最も適するのはRBMTです。
RBMT(Rivermead Behavioural Memory Test、リバーミード行動記憶検査)は、日常生活で必要となる記憶の働きを調べるために作られた検査です。人の名前を覚える、持ち物を預けて後で返してもらうことを覚えておく、決められた時に用件を思い出す、道順を覚える、といった生活の場面に近い課題で構成されています。予定を覚えておいて適切な時に思い出す展望記憶も評価できるため、日常生活場面で必要とされる記憶の障害を検出するのに最も適しています。
ほかの検査は、認知機能全般のふるい分け、言語の材料を使った学習と記憶の検査、記憶の総合的な検査です。記憶の働きは測れても、生活の場面に近い課題で日常の困りごとをとらえる点ではRBMTに及びません。
日常の記憶ならRBMT(行動=Behavioural)、記憶の総合評価ならWMS-R、認知症のふるい分けならHDS-RとMMSE、と検査の目的で分けて覚えておくと、選びやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1HDS-R:HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)は、年齢、日時の見当識、計算などの質問からなる、認知症のふるい分けのための検査です。記憶の項目も含みますが、日常生活の記憶の障害を詳しくとらえる検査ではありません。
- 2MMSE:MMSEは、見当識、記銘、注意と計算、言語、図形の模写などからなる、認知機能全般のふるい分けの検査です。生活の場面に近い課題で日常の記憶を評価するように作られたものではありません。
- 3RAVLT:RAVLT(Rey聴覚性言語学習検査)は、読み上げられた単語のリストを何度か覚えさせ、言語の記憶と学習の過程を調べる検査です。机上の課題で、日常生活の場面での記憶の困難を直接とらえるものではありません。
- 5WMS-R:WMS-R(ウエクスラー記憶検査改訂版)は、言語性記憶、視覚性記憶、注意・集中、遅延再生などの指標で記憶を総合的に評価する検査です。記憶の能力を詳しく測れますが、生活の場面を模した課題ではありません。
出典:第59回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問81(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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