第58回 午後 問96
臨床医学
全身性エリテマトーデスの問題
全身性エリテマトーデスにみられにくいのはどれか。
- 1頭痛
- 2けいれん
- 3被害妄想
- 4音声チック
- 5気分の変動
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✓ これが正解4音声チック
解説
音声チックはTourette症候群などでみられ、SLEには典型的ではありません。
全身性エリテマトーデス(SLE)は、自分の体の成分に対する抗体ができ、皮膚、関節、腎臓、血液、神経など全身の臓器に炎症が起こる自己免疫疾患です。若い女性に多く、脳や神経が侵されると、神経や精神のさまざまな症状が現れます。この問は、その症状の範囲で判断します。
SLEの中枢神経の症状として、頭痛、けいれん発作、被害妄想などの精神病の症状、気分の落ち込みや高揚といった気分の変動が知られています。治療に使うステロイドの影響で気分が変わることもあります。
音声チックは、咳払いや鼻を鳴らす音、言葉などを、意図せず突然繰り返し発してしまうものです。小児期に始まるチック症や、運動チックと音声チックが長く続くTourette症候群でみられる症状で、SLEの神経精神症状としては典型的ではありません。これがみられにくいものです。SLEの神経症状は脳の炎症による全般的な症状、チックは発達期に始まる別の病気、と分けて覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1頭痛:SLEで脳や血管に炎症が起こると、頭痛が現れることがあります。神経精神症状の一つとして知られており、みられにくい症状ではありません。
- 2けいれん:SLEの中枢神経の障害では、けいれん発作が起こることがあります。神経精神症状として代表的なものの一つです。
- 3被害妄想:SLEで脳が侵されると、被害妄想などの精神病の症状が現れることがあります。ステロイドの副作用でも精神の症状が出ることがあります。
- 5気分の変動:SLEでは、気分の落ち込みや高揚などの変動がみられることがあり、病気の活動や治療の影響が考えられます。みられにくい症状ではありません。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問96(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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