第60回 午前 問85
臨床医学
臨床医学に関する問題
加齢で低下するのはどれか。
- 1骨塩量
- 2肺残気量
- 3自己抗体形成
- 4末梢血管抵抗
- 5炎症性サイトカイン
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✓ これが正解1骨塩量
解説
加齢で骨塩量は低下し、骨粗鬆症の原因になります。
加齢に伴う体の変化には、低下するものと増加するものがあります。骨塩量(骨に含まれるカルシウムなどのミネラルの量)は、成人期に最大になったあと、加齢とともに骨を壊す働きが骨を作る働きを上回るようになり、低下していきます。女性では閉経後に女性ホルモンが減ることで低下が加速し、骨粗鬆症の原因となります。
残りの4つは、いずれも加齢とともに増える、または高くなる方向に変化するものです。肺の弾力の低下、免疫の調節の乱れ、動脈の硬化、慢性的な軽い炎症が、それぞれの背景にあります。
したがって、加齢で低下するのは骨塩量です。加齢で減るのは骨・筋・肺活量、増えるのは残気量・血管抵抗、と増える側と減る側を分けて覚えておくと見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2肺残気量:加齢により肺の弾性収縮力が弱まり、息を吐ききる途中で細い気道が閉じやすくなるため、肺に残る空気が増えます。肺残気量は低下ではなく増加します。
- 3自己抗体形成:加齢とともに免疫の調節が乱れ、自分の体の成分を攻撃する自己抗体が作られやすくなります。高齢者では自己抗体の陽性率が高くなるとされています。
- 4末梢血管抵抗:加齢によって動脈の壁が硬く厚くなると、血液が流れるときの抵抗が大きくなります。末梢血管抵抗は上昇し、血圧が上がりやすくなります。
- 5炎症性サイトカイン:加齢に伴って体内では軽い炎症が持続しやすくなり、炎症性サイトカインの値は高くなる傾向があるといわれています。低下するという関係ではありません。
出典:第60回 理学療法士国家試験 午前(厚生労働省)問85(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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