第58回 午後 問79
臨床医学
即時記憶と関連があるの
即時記憶と関連があるのはどれか。
- 1数字の順唱を行わせる。
- 2以前の社会的な事件を思い出させる。
- 3「結婚したのは何歳のときですか」と質問する。
- 4「昨夜の夕食のおかずは何でしたか」と質問する。
- 5いったん覚えてもらった言葉を3分後に思い出させる。
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✓ これが正解1数字の順唱を行わせる。
解説
数字の順唱は、聞いた直後に繰り返す即時記憶の検査です。
この問は、記憶を、覚えてから思い出すまでの時間の長さで、即時記憶、近時記憶、遠隔記憶に分けて考えられるかで判断します。即時記憶は覚えた直後の数十秒ほどの記憶、近時記憶は数分から数日前の出来事の記憶、遠隔記憶はそれより昔の記憶です。
数字の順唱は、検査者が読み上げた数字の列を、聞いてすぐにそのままの順で言い返してもらう検査です。覚えてから答えるまでの間がないので、即時記憶を見ています。これが正解です。
残りの4つは、思い出すまでの間に時間をはさんでいます。間が数分から1日程度なら近時記憶、何年も前の出来事なら遠隔記憶に分けられます。間に別のことをはさんで時間をおいてから思い出させるかどうかが、即時記憶と近時記憶を分ける点です。直後にそのまま言い返すのが即時、と覚えておけば迷いません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2以前の社会的な事件を思い出させる。:以前の社会的な事件を思い出してもらうのは、何年も前に覚えた出来事を問うもので、遠隔記憶を見ています。即時記憶とは時間の長さが違います。
- 3「結婚したのは何歳のときですか」と質問する。:結婚した年齢を尋ねるのは、本人の過去の生活の出来事を思い出させる質問で、遠隔記憶の確かめ方です。覚えた直後の記憶ではありません。
- 4「昨夜の夕食のおかずは何でしたか」と質問する。:昨夜の夕食のおかずを尋ねるのは、前日の出来事を思い出させる質問で、近時記憶を見ています。聞いてすぐ繰り返す即時記憶の検査ではありません。
- 5いったん覚えてもらった言葉を3分後に思い出させる。:覚えた言葉を3分後に思い出してもらうと、その間に記憶を保ち続けられるかを見ることになり、近時記憶の検査です。MMSEなどの遅延再生がこれに当たります。
出典:第58回 理学療法士国家試験 午後(厚生労働省)問79(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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