平成29年度 春期 午前Ⅱ 問19
データベース
フルバックアップに関する問題
データの追加・変更・削除が,少ないながらも一定の頻度で行われるデータベースがある。このデータベースのフルバックアップを磁気テープに取得する時間間隔を今までの2倍にした。このとき,データベースのバックアップ又は復旧に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アフルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約2倍になる。
- イフルバックアップ1回当たりの磁気テープ使用量が約半分になる。
- ウフルバックアップ取得の平均処理時間が約2倍になる。
- エログ情報を用いて復旧するときの平均処理時間が約2倍になる。
答えと解説を見る
✓ これが正解エログ情報を用いて復旧するときの平均処理時間が約2倍になる。
解説
バックアップの間隔が倍になると、適用するログもおよそ倍になります。
データベースの復旧では、最後に取得したフルバックアップを戻し、その後に記録されたログ情報を順に適用して障害直前の状態まで戻します。この操作をロールフォワードと呼びます。見分ける軸は、間隔を2倍にしたときに何の量が変わるかです。更新は一定の頻度で起きるので、フルバックアップからの経過時間が長いほど、適用すべきログの量は増えます。間隔を2倍にすると、障害の時点で前回のフルバックアップから経っている時間の平均も約2倍になり、ログを用いた復旧の平均処理時間も約2倍になります。間隔を延ばすと取得の手間は減るが復旧に時間がかかる、という引換えで覚えておくと判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アフルバックアップ1回当たりの磁気テープ使…:フルバックアップはその時点のデータベース全体を写し取るので、1回当たりのテープ使用量はデータベースの大きさで決まります。更新が少ないので全体の大きさはほとんど変わらず、使用量は倍になりません。
- イフルバックアップ1回当たりの磁気テープ使…:間隔を倍にして減るのは、一定期間に取得する回数です。1回ごとに全体を写し取ることに変わりはなく、1回分のテープ使用量が半分になる理由はありません。
- ウフルバックアップ取得の平均処理時間が約2…:フルバックアップを1回取る処理時間も、写し取るデータの総量で決まります。追加や削除が少ないデータベースでは総量がほとんど変わらないので、間隔を倍にしても処理時間は倍になりません。
この問題の用語
- フルバックアップ対象のデータを毎回まるごと保存する方式。1回にかかる時間は長くなりますが、復元はその1本だけで済みます。
- ログいつ誰が何をしたかを、機器やソフトウェアが自動で残していく記録です。あとから出来事をたどれるので、事故の調査や不正の発見に使われます。
- データベースたくさんのデータを決まった形で貯め、探したり書き換えたりできるようにした仕組み。多くの人が同時に使うことを前提にしています。
出典:平成29年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問19
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 秋期 午前Ⅱ 問19:フルバックアップに関する問題(フルバックアップ)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問20:デザイン思考の説明(データベース)
- 令和2年度 10月 午前Ⅱ 問18:データ管理者に関する問題(データベース)
- 平成31年度 春期 午前Ⅱ 問20:フルバックアップに関する問題(フルバックアップ)
- 平成23年度 特別 午前Ⅱ 問16:共通フレームに関する問題(データベース)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)