平成26年度 春期 午前Ⅱ 問2
プロジェクトマネジメント
図は一般的なプロジェクトにおける開始から終結までの時間の経過に伴って変動する要素について表している。a,b に対応する要素の適切な組はどれか。
プロジェクトの経過時間と要素の大小のグラフ:
- 縦軸は“小”から“大”,横軸は“経過時間”。
- 曲線 a:開始時に“大”で,時間の経過とともに減少し,終結時には“小”になる。
- 曲線 b:開始時に“小”で,時間の経過とともに増加の度合いを強めながら増加し,終結時には“大”になる。
- 2本の曲線は途中で交差する。
選択肢は原典では a/b の表。
- アa:ステークホルダの影響力 / b:要件変更への対応コスト
- イa:プロジェクト要員数 / b:リスク
- ウa:要件変更への対応コスト / b:プロジェクト要員数
- エa:リスク / b:ステークホルダの影響力
答えと解説を見る
✓ これが正解アa:ステークホルダの影響力 / b:要件変更への対応コスト
解説
時間とともにaの影響力は減り、bの変更対応コストは増えます。
プロジェクトの開始時から終結時までの変化は、時間とともに減るものと増えるものに分けて考えます。a は開始時に大きく、終結に向けて小さくなる曲線です。ステークホルダの影響力は、成果物がまだ形になっていない初期ほど大きく、作業が進んで決まった事柄が増えるほど小さくなるので、a に当てはまります。b は開始時に小さく、終盤に向けて増え方を強めながら大きくなる曲線です。要件変更への対応コストは、作り上げた成果物が増えるほど手戻りの範囲が広がり、終盤ほど急に大きくなるので、b に当てはまります。二つの曲線の交差は、影響を与えやすい時期と変更が高くつく時期が入れ替わることを表しています。影響力とリスクは減る側、変更のコストは増える側、要員数は中盤が山、と覚えると判断できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- イa:プロジェクト要員数 / b:リスク:プロジェクト要員数は、開始時に少なく、中盤に最も多くなり、終結に向けて減る山の形をとるので、開始時が最大の a には合いません。リスクも開始時に最も大きく時間とともに減る側なので、終盤に向けて増える b とは逆です。
- ウa:要件変更への対応コスト / b:プロ…:要件変更への対応コストは、時間がたつほど大きくなる側なので、開始時が最大で減っていく a には当てはまりません。プロジェクト要員数も中盤に山がある形で、終結時に最大となる b の曲線とは形が合いません。
- エa:リスク / b:ステークホルダの影響…:リスクは開始時に最も大きく、作業が進むにつれて小さくなるので、a の形には合っています。しかしステークホルダの影響力も時間とともに減る側であり、終結に向けて大きくなる b に置いている点が誤りです。
この問題の用語
- ステークホルダその活動から影響を受ける、または活動に影響を与える人や組織。外部にもいて、不利益を受ける立場の人も含みます。
- プロジェクトある目的のために期間を決めて行う、一回限りの活動。決算処理のように同じ手順を繰り返す定常業務とは区別されます。
出典:平成26年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問2
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 秋期 午前Ⅱ 問12:コミュニケーションの計画の問題(ステークホルダ)
- 令和5年度 秋期 午前Ⅱ 問4:JIS Q 21500の問題(ステークホルダ)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問14:プロセス群に関する問題(ステークホルダ)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問3:組織のプロセス資産に関する問題(ステークホルダ)
- 令和3年度 秋期 午前Ⅱ 問1:PMOに関する問題(ステークホルダ)
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)