令和4年度 春期 午前Ⅱ 問4
データ通信と制御
スパニングツリーに関する問題
スパニングツリープロトコルに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アOSI基本参照モデルにおけるネットワーク層のプロトコルである。
- イブリッジ間に複数経路がある場合,同時にフレーム転送することを可能にするプロトコルである。
- ウブロードキャストフレームを,ブリッジ間で転送しない利点がある。
- エルートブリッジの決定には,ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。
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✓ これが正解エルートブリッジの決定には,ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。
解説
ルートブリッジはブリッジの優先順位とMACアドレスで決まります。
スパニングツリープロトコルは、ブリッジ(スイッチ)を冗長に接続したときに生じるループを防ぐため、経路の一部を論理的に止めて木構造を作るプロトコルです。木の根になるルートブリッジには、ブリッジIDが最も小さいものが選ばれます。ブリッジIDは、ブリッジの優先順位とMACアドレスを組み合わせた値で、まず優先順位を比べ、同じならMACアドレスの小さい方に決まります。選択肢の記述はこの決め方と一致しています。ループを止めるために一部のポートを使わない仕組みだと押さえておくと、同時に転送するといった記述やブロードキャストを止めるといった記述の誤りに気付けます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アOSI基本参照モデルにおけるネットワーク…:スパニングツリープロトコルは、ブリッジ間で制御用の情報をやり取りしてフレームの転送経路を決めるもので、OSI基本参照モデルではデータリンク層に位置付けられます。IPの経路制御のようなネットワーク層の働きではありません。
- イブリッジ間に複数経路がある場合,同時にフ…:複数の経路があるとき、スパニングツリーは一部のポートをブロック状態にして、使う経路を一本に絞ります。並行して同時にフレームを流すのではなく、冗長な経路を待機させておく仕組みなので、記述は逆です。
- ウブロードキャストフレームを,ブリッジ間で…:スパニングツリーはブロードキャストフレームの転送そのものを止めるわけではありません。止めるのはループで、ループが無くなることで、ブロードキャストが回り続けて帯域を埋め尽くす事態を防ぎます。
この問題の用語
- MACアドレスLAN内で機器を1台ずつ見分けるための固有の番号です。ブリッジはこれを見て中継しますが、ルータが見るのはIPアドレスなので働く層が違います。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- ネットワーク層相手のIPアドレスを見て、どの経路で届けるかを決める層です。ルータやIPsecがここで働き、アプリを見分けるポート番号は一つ上の層です。
出典:令和4年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問4
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問10:TCPに関する問題(MACアドレス)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問6:ARPに関する問題(MACアドレス)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問4:スパニングツリーに関する問題(ネットワーク層)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問1:トンネリングを行えるプロトコル(ネットワーク層)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問3:トランスポート層の機能(ネットワーク層)
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