平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問3
データ通信と制御
トランスポート層の機能
OSI 基本参照モデルのトランスポート層の機能として,適切なものはどれか。
- ア経路選択機能や中継機能をもち,透過的なデータ転送を行う。
- イ情報をフレーム化し,伝送誤りを検出するためのビット列を付加する。
- ウ伝送をつかさどる各種通信網の品質の差を補完し,透過的なデータ転送を行う。
- エルータにおいてパケット中継処理を行う。
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✓ これが正解ウ伝送をつかさどる各種通信網の品質の差を補完し,透過的なデータ転送を行う。
解説
トランスポート層は通信網の品質差を補い、端末間の転送を担います。
OSI 基本参照モデルは通信の機能を7つの層に分けています。見分ける軸は、その機能が隣の機器との間で働くのか、経路の途中の中継で働くのか、それとも送信元と宛先の端末どうしで働くのかです。トランスポート層は第4層で、下位の層が使う通信網ごとの品質の違いを補い、端末どうしで信頼性のあるデータ転送を上位の層に提供します。正しい記述は、この品質の差を補完する働きを述べています。経路選択や中継の話は第3層、フレームと誤り検出の話は第2層と、層の番号と働く範囲を組にして整理すると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア経路選択機能や中継機能をもち,透過的なデ…:経路選択や中継の機能をもち、網を通してデータを届けるのはネットワーク層(第3層)の役割です。トランスポート層は中継の仕組みには関わらず、端末どうしの間で転送の品質を整えます。
- イ情報をフレーム化し,伝送誤りを検出するた…:データをフレームにまとめ、伝送誤りを見つけるためのビット列を付けるのはデータリンク層(第2層)の役割です。隣り合う機器の間で確実に送るための機能であり、端末間の層とは働く範囲が違います。
- エルータにおいてパケット中継処理を行う。:ルータでのパケット中継はネットワーク層の機能です。ルータは第3層までを扱う中継装置であり、トランスポート層の処理は通信の両端にある端末の側で行われます。
この問題の用語
- トランスポート層相手の機器の中で、どのアプリに渡すかを決める層です。ポート番号で見分けるのがこの層で、TCPとUDPが代表です。
- ネットワーク層相手のIPアドレスを見て、どの経路で届けるかを決める層です。ルータやIPsecがここで働き、アプリを見分けるポート番号は一つ上の層です。
- ルータLAN同士やLANとWANをつなぎ、ネットワーク層で中継する機器です。宛先のIPアドレスを見て経路を選び、パケットを転送します。
出典:平成27年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問3
同じ用語が出る問題
- 令和7年度 春期 午前Ⅱ 問8:可変長サブネットマスクの問題(ルータ)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問1:BGP-4に関する問題(ルータ)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問4:スパニングツリーに関する問題(ネットワーク層)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問4:スパニングツリーに関する問題(ネットワーク層)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問1:トンネリングを行えるプロトコル(ネットワーク層)
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