平成29年度 秋期 午前Ⅱ 問5
データ通信と制御
スパニングツリーに関する問題
スパニングツリープロトコルに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- アOSI基本参照モデルにおけるネットワーク層のプロトコルである。
- イブリッジ間に複数経路がある場合,同時にフレーム転送することを可能にするプロトコルである。
- ウブロードキャストフレームを,ブリッジ間で転送しない利点がある。
- エルートブリッジの決定には,ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。
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✓ これが正解エルートブリッジの決定には,ブリッジの優先順位とMACアドレスが使用される。
解説
ルートブリッジは、優先順位とMACアドレスを組み合わせた値で決まります。
スパニングツリープロトコルは、ブリッジ(スイッチ)を冗長に接続したネットワークでループが生じないよう、一部のポートを止めて木の形の経路をつくるプロトコルです。木の根になるルートブリッジには、ブリッジIDが最も小さいものが選ばれます。ブリッジIDは、管理者が設定できるブリッジの優先順位とMACアドレスを組み合わせた値なので、まず優先順位で比べ、同じならMACアドレスの小さい方が選ばれます。経路を一本に絞ってループを防ぐ仕組み、と目的から考えると、ほかの記述の誤りも見つけやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- アOSI基本参照モデルにおけるネットワーク…:スパニングツリープロトコルは、ブリッジやスイッチが扱うデータリンク層のプロトコルです。IPアドレスで経路を選ぶネットワーク層の働きではないので、層の位置付けが違います。
- イブリッジ間に複数経路がある場合,同時にフ…:複数の経路を同時に使ってフレームを転送するのではなく、余分な経路のポートを止めて一本だけを使う状態にします。止めた経路は、使用中の経路が切れたときの予備として残ります。
- ウブロードキャストフレームを,ブリッジ間で…:このプロトコルはループを断つだけで、ブロードキャストフレームはブリッジ間でそのまま転送されます。ブロードキャストの届く範囲を区切るのは、ルータやVLANの役目です。
この問題の用語
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- ネットワーク層相手のIPアドレスを見て、どの経路で届けるかを決める層です。ルータやIPsecがここで働き、アプリを見分けるポート番号は一つ上の層です。
- MACアドレスLAN内で機器を1台ずつ見分けるための固有の番号です。ブリッジはこれを見て中継しますが、ルータが見るのはIPアドレスなので働く層が違います。
出典:平成29年度 秋期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問5
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問10:TCPに関する問題(MACアドレス)
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問6:ARPに関する問題(MACアドレス)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問4:スパニングツリーに関する問題(ネットワーク層)
- 令和元年度 秋期 午前Ⅱ 問1:トンネリングを行えるプロトコル(ネットワーク層)
- 平成27年度 秋期 午前Ⅱ 問3:トランスポート層の機能(ネットワーク層)
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