令和6年度 春期 午前Ⅱ 問10
通信プロトコル
TCPに関する問題
インターネットプロトコルのTCPとUDP両方のヘッダーに存在するものはどれか。
- ア宛先IPアドレス
- イ宛先MACアドレス
- ウ生存時間(TTL)
- エ送信元ポート番号
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✓ これが正解エ送信元ポート番号
解説
送信元ポート番号は TCP と UDP の両方のヘッダーにあります。
TCP と UDP は、IP の上でアプリケーションどうしのデータを運ぶトランスポート層のプロトコルです。どちらも、どのアプリケーションの通信かを区別するために、ヘッダーの先頭に送信元ポート番号と宛先ポート番号を置いています。見分ける軸は、その項目がどの層のヘッダーに入っているかです。IP アドレスや生存時間は一つ下の IP ヘッダー、MAC アドレスはさらに下のデータリンク層のヘッダーに入る項目で、TCP や UDP のヘッダーには含まれません。ポート番号はトランスポート層、IP アドレスはネットワーク層、MAC アドレスはデータリンク層、と層ごとに割り振って覚えると混同しません。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- ア宛先IPアドレス:宛先 IP アドレスは、IP ヘッダーに入る項目です。パケットをネットワークの中で届けるための情報で、その上に載る TCP や UDP のヘッダーには含まれていません。
- イ宛先MACアドレス:宛先 MAC アドレスは、イーサネットなどのデータリンク層のフレームのヘッダーに入ります。同じネットワーク内の次の機器へ届けるための情報で、TCP や UDP のヘッダーの項目ではありません。
- ウ生存時間(TTL):生存時間(TTL)は IP ヘッダーの項目で、ルータを通るたびに1ずつ減らされ、0になるとパケットが捨てられます。経路の中でパケットが回り続けるのを防ぐためのもので、TCP や UDP には含まれません。
この問題の用語
- TCP相手に届いたかを確かめながら送る、信頼性を重んじた通信の約束事です。ポート番号でアプリを見分け、届かない分は送り直します。
- UDP届いたかを確かめず、速さを優先して送る通信の約束事です。TCPと同じくポート番号でアプリを見分け、音声や動画の配信に向きます。
- ポート番号同じ機器の中で、どの用途の通信かを見分けるための番号。住所が建物にあたるなら、これは部屋番号にあたります。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。送る側と受ける側が同じものに従うことで、やり取りが成り立ちます。
- IPアドレスネットワークにつながった機器を見分けるための番号。通信はこの番号を宛先として届けられ、名前からは変換して求めます。
- MACアドレスLAN内で機器を1台ずつ見分けるための固有の番号です。ブリッジはこれを見て中継しますが、ルータが見るのはIPアドレスなので働く層が違います。
出典:令和6年度 春期 ネットワークスペシャリスト試験 午前Ⅱ 問10
同じ用語が出る問題
- 令和6年度 春期 午前Ⅱ 問6:ARPに関する問題(MACアドレス)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問11:VLANタグに関する問題(MACアドレス)
- 令和5年度 春期 午前Ⅱ 問1:IPv6に関する問題(MACアドレス)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問19:VLANに関する問題(MACアドレス)
- 令和4年度 春期 午前Ⅱ 問10:IPv6によって異なるもの(MACアドレス)
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