第115回 午後 問79
疾病の成り立ちと回復の促進
肉芽組織が形成されるの
創傷の治癒過程において肉芽組織が形成されるのはどれか。
- 1炎症期
- 2止血期
- 3出血期
- 4成熟期
- 5増殖期
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✓ これが正解5増殖期
解説
肉芽組織が形成されるのは創傷治癒の増殖期です。
創傷の治癒は、止血期、炎症期、増殖期、成熟期(再構築期)の順に進むと整理されます。それぞれの時期で、傷の中で起こることが違います。
止血期は、傷ができた直後に血管が縮み、血小板が集まって血の塊をつくって出血を止める時期です。続く炎症期には、白血球やマクロファージが集まり、細菌や壊れた組織を取り除いて傷をきれいにします。そのあとの増殖期に、線維芽細胞が増えてコラーゲンをつくり、新しい毛細血管が伸びてきて、傷を埋める肉芽組織が形成されます。肉芽組織は赤くみずみずしく、細かい粒のように見える組織で、この上を表皮の細胞が覆って傷が閉じていきます。最後の成熟期には、コラーゲンが整い直されて傷あとが強くなり、肉芽は瘢痕へと置き換わっていきます。
出血期という時期は、創傷の治癒過程の区分としては使われません。出血を止める段階は止血期と呼びます。
覚え方は、止める、きれいにする、埋める、強くする、の順に4つの時期を並べ、埋める段階が増殖期で、そこで肉芽ができると押さえることです。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1炎症期:受傷から数日のこの時期の主役は、異物や死んだ細胞を処理する食細胞です。新しい組織を積み上げる仕事はまだ始まっておらず、肉芽はその後に現れます。
- 2止血期:受傷の直後に血小板とフィブリンで傷口をふさぐ、ごく初めの段階です。この時点では線維芽細胞も新しい血管もまだ集まっておらず、肉芽は見られません。
- 3出血期:傷が治る流れを4つに区切る分け方の中に、この名前の時期はありません。血が出ている状態を止めることは止血期の仕事で、肉芽づくりとは別の話です。
- 4成熟期:成熟期には、すでにできた肉芽組織の中のコラーゲンが整い直され、傷あとが強くなります。肉芽をつくる段階は終わり、瘢痕へ置き換わっていく時期です。
出典:第115回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問79(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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