第114回 午後 問25
必修問題
創傷に関する問題
創傷の治癒過程でマクロファージによる貪食が行われるのはどれか。
- 1出血・凝固期
- 2炎症期
- 3増殖期
- 4成熟期
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✓ これが正解2炎症期
解説
マクロファージが貪食で傷を掃除するのは炎症期です。
創傷の治癒過程は、出血・凝固期、炎症期、増殖期、成熟期(再構築期)の順に進みます。それぞれの時期にどの細胞がどんな働きをするかを結びつけて覚えることが大切です。
出血・凝固期は、傷ができた直後に血小板が集まって血液が固まり、出血を止める時期です。続く炎症期には、好中球やマクロファージが傷に集まり、細菌や壊れた組織、異物を貪食して傷をきれいにします。マクロファージは、次の段階に必要な細胞を呼び寄せる物質も出し、治癒を先へ進める司令塔のような役割をもちます。増殖期には、線維芽細胞がコラーゲンをつくって肉芽組織が形成され、新しい血管ができ、表皮が傷を覆っていきます。成熟期には、コラーゲンが整えられて傷あとが強く、平らになっていきます。
したがって炎症期が正解です。止血は血小板、掃除は好中球とマクロファージ、組織づくりは線維芽細胞、と時期と細胞を対応させて覚えましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1出血・凝固期:傷ができてすぐの時期には、血管が縮み、血小板が集まって血のかたまりをつくり、出血を止めることが中心です。マクロファージが組織の掃除をする段階はこの後に来ます。
- 3増殖期:この時期の主役は線維芽細胞で、コラーゲンを作って肉芽を盛り上げ、新しい血管と表皮で傷を埋めていきます。異物や壊れた組織の処理は、その前の段階で進んでいます。
- 4成熟期:最後の段階では、つくられたコラーゲンの線維が並び直され、傷あとが少しずつ強くなっていきます。細菌や壊死組織を食べて取り除く働きが中心となる時期ではありません。
出典:第114回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問25(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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