第111回 午後 問59
小児看護学
学童期の肥満で正しいの
学童期の肥満で正しいのはどれか。
- 1Kaup〈カウプ〉指数で評価する。
- 2症候性の肥満がほとんどを占める。
- 3食事では蛋白質の摂取制限を行う。
- 4成人期の生活習慣病のリスク因子である。
答えと解説を見る
✓ これが正解4成人期の生活習慣病のリスク因子である。
解説
学童期の肥満は、成人期の生活習慣病のリスク因子になります。
学童期の肥満は、成人になってからも肥満が続きやすく、成人期の高血圧や脂質異常症、2型糖尿病といった生活習慣病のリスク因子となります。子どものうちから動脈硬化の初期の変化が始まっていることもあるため、早めに生活を見直すことが大切です。
学童期の肥満のほとんどは、病気が原因ではない単純性肥満で、食べすぎや運動不足など生活習慣によって起こります。評価には、身長に対する標準体重と比べてどのくらい重いかをみる肥満度や、ローレル指数が使われます。治療は、成長期であることを考えて、体をつくるのに必要なたんぱく質は減らさず、甘いものや脂肪の多い食品を控え、体を動かす習慣をつけることが中心です。
覚え方は、乳幼児はカウプ指数、学童はローレル指数と肥満度、と年齢で指数を使い分けることです。成長を止めずに体重の増え方を抑える、という治療の考え方も合わせて押さえましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1Kaup〈カウプ〉指数で評価する。:Kaup〈カウプ〉指数は、主に乳幼児の発育状態を評価するのに使う指数です。学童期の肥満の評価には、標準体重と比べる肥満度やローレル指数を用いるので、この記述は適切ではありません。
- 2症候性の肥満がほとんどを占める。:学童期の肥満のほとんどは、食べすぎや運動不足など生活習慣による単純性肥満です。病気や薬が原因となる症候性の肥満は一部にとどまるので、ほとんどを占めるという記述は誤りです。
- 3食事では蛋白質の摂取制限を行う。:学童期は体が成長している時期で、筋肉や骨をつくるたんぱく質は欠かせません。食事では糖分や脂肪のとりすぎを控えて全体のエネルギーを調整し、たんぱく質の摂取は制限しません。
出典:第111回 看護師国家試験 午後(厚生労働省)問59(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)