第38回 問題121
総合問題
次の事例を読んで,問題120から問題122までについて答えなさい。
〔事 例〕
Aさん(42歳,男性)は,知的障害がある。父親(72歳)と二人暮らしをしている。半年前,Aさんに血便がみられたため病院を受診したところ,大腸がん(colorectal cancer)と診断され,S状結腸ストーマを造設した。パウチの交換に支援が必要となり,退院後は父親が自宅で介護をしていた。父親の介護負担が大きくなったため,居宅介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
ある日,訪問介護員(ホームヘルパー)にAさんから,「今度,父親と温泉に行くことになったが,便のにおいが気になる」と相談があった。
次のうち,訪問介護員(ホームヘルパー)がAさんに勧める食品として,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1チーズ
- 2たまねぎ
- 3ヨーグルト
- 4にら
- 5アスパラガス
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✓ これが正解3ヨーグルト
解説
便のにおいを抑える食品として、ヨーグルトを勧めます。
この事例の決め手は、Aさんが、父親と温泉に行くことになったが便のにおいが気になると相談していることです。Aさんはストーマを造設しているため、パウチの中の便のにおいや、交換のときのにおいが気になりやすい状況です。
便のにおいは、食べたものの種類によって強くなったり弱くなったりします。ヨーグルトなどの乳酸菌を含む食品は、腸内の環境を整え、便のにおいをやわらげるのに役立つとされています。一方、チーズ、たまねぎやにらなどのねぎの仲間、アスパラガスは、便のにおいを強くしやすい食品として知られています。外出や旅行の前には、においを強くする食品を控えめにし、においを抑える食品を取り入れると安心して過ごしやすくなります。
したがって、訪問介護員が勧める食品として、ヨーグルトが最も適切です。ストーマのある人の食事の相談では、においを強くする食品と抑える食品を分けて覚えておくと、外出前の助言に生かしやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1チーズ:チーズは、乳製品の中でも便のにおいを強くしやすい食品とされています。同じ乳製品でも、乳酸菌で腸内環境を整えるヨーグルトとは働きが異なり、温泉の前に勧める食品には向きません。
- 2たまねぎ:たまねぎは、ねぎの仲間で、においの強い成分を含み、便のにおいを強くしやすい食品とされます。においを気にしているAさんには、外出の前に控えめにするよう伝える食品です。
- 4にら:にらは、ねぎの仲間で独特の強いにおいがあり、便のにおいも強くしやすい食品とされています。においを抑えたいAさんに勧める食品としては適切ではありません。
- 5アスパラガス:アスパラガスは、食べたあとに便や尿のにおいを強くしやすい食品として知られています。においが気になるというAさんの相談にこたえる食品としては向いていません。
出典:第38回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題121。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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