第36回 問題6
人間関係とコミュニケーション
次のうち,介護老人福祉施設における全体の指揮命令系統を把握するために必要なものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
- 1組織図
- 2勤務表
- 3経営理念
- 4施設の歴史
- 5資格保有者数
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✓ これが正解1組織図
解説
指揮命令系統を把握するには、組織図を見ます。
指揮命令系統とは、組織の中で誰が誰に指示を出し、誰に報告するかという、命令と報告の流れのことです。介護老人福祉施設のように多くの部署や職種が集まる組織では、この流れが明確になっていないと、判断や連絡が滞ってしまいます。事故や利用者の急な体調の変化があったときに、誰へ報告し誰の判断を仰ぐのかを知っておくことは、利用者の安全にも直結します。
組織図は、施設の部署や役職の配置と、その上下関係を図で示したものです。どの部署がどこに属し、誰が責任者なのかが一目でわかるため、施設全体の指揮命令系統を把握するのに最も役立ちます。
これに対して、勤務表は日々の人の配置を、経営理念は組織が目指す方向や価値観を表します。施設の歴史や資格保有者数も、組織を理解する情報ではありますが、命令と報告の流れを示すものではありません。指揮命令系統と聞いたら、組織の上下関係を図にしたものを思い浮かべると覚えやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 2勤務表:勤務表は、どの職員がいつ勤務するかを示した表です。日々の人員配置はわかっても、誰が誰に指示を出すのかという組織の上下関係までは読み取れません。
- 3経営理念:経営理念は、施設が何を大切にし、どこを目指すのかという考え方を示すものです。職員の行動の拠りどころにはなりますが、部署や役職の命令関係を表すものではありません。
- 4施設の歴史:施設の歴史は、設立からの歩みや沿革を知るための情報です。組織の成り立ちは理解できても、現在の部署や役職の間の指示と報告の流れを把握することはできません。
- 5資格保有者数:資格保有者数は、職員の専門性や配置の状況を数で示した情報です。どの資格の人が何人いるかはわかっても、組織の中で誰が誰に指示するかは示されていません。
出典:第36回 介護福祉士国家試験(公益財団法人 社会福祉振興・試験センター)問題6。問題文と選択肢は原文のままです。解説は当サイト独自のもので、同センターとは関係ありません。
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