セキュリティ|令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問97
公開鍵暗号方式では,暗号化のための鍵と復号のための鍵が必要となる。4人が相互に通信内容を暗号化して送りたい場合は,全部で8個の鍵が必要である。このうち,非公開にする鍵は何個か。
- 1
- 2
- ✓ これが正解4
- 6
解説
一人が秘密鍵を一本ずつ持つので、非公開の鍵は4個になります。
公開鍵暗号方式では、一人が二本の鍵を組にして持ちます。一本は誰にでも配ってよい公開鍵、もう一本は本人だけが持ち続ける秘密鍵です。送る側は、相手の公開鍵で暗号化し、受け取った側は、自分の秘密鍵で復号します。4人がそれぞれ二本ずつ持つので、鍵は全部で8個になります。このうち、外へ出してよいのは各人の公開鍵で4個、外へ出してはならないのは各人の秘密鍵で4個です。人数が増えても、非公開の鍵の数は人数と同じままです。鍵が二本で一組になっているのが、この方式の要です。共通鍵を使う方式では、通信する組ごとに鍵を用意するので、人数が増えると鍵の数が急に増えていきますが、公開鍵暗号方式では、人数の二倍で済みます。4人なら8個、10人なら20個という具合で、増え方が穏やかです。よって最も適切なのは4です。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 全体で一本だけを隠しておくという数え方になっています。それでは、誰の秘密鍵なのかが定まりません。各人が自分だけの鍵を持つからこそ本人だと言えるので、隠す鍵は人数ぶん必要になります。一本では足りません。
- 送る側と受け取る側で一本ずつ、と数えたときに出てくる値です。しかし鍵は通信の組ごとではなく、人ごとに用意されます。4人がそれぞれ持つ以上、二本では足りません。共通鍵を使う方式と混ざった数え方です。数え方の単位が違います。
- 全部で8個のうち、公開してよいものを2個と見たときに出てくる値です。実際には、公開する鍵と隠す鍵はちょうど半分ずつになります。一人が公開鍵と秘密鍵を一本ずつ持つので、どちらの数も人数と同じ4個です。見る先を取り違えています。
この問題に関係する言葉
- 公開鍵暗号方式「公開鍵暗号」と同じ意味です。配ってよい鍵と隠す鍵を対にして使うやり方を、手順として言うときにこの言い方をします。
- 公開鍵誰にでも配ってよい鍵で、これで暗号にした文は対になる秘密鍵でしか戻せません。相手に渡しても危なくないほうの鍵です。
- 復号暗号にした文を、もとの読める形に戻すことをいいます。相手の公開鍵で暗号化した文は、相手の秘密鍵だけで戻せます。
出典:令和2年度 10月 ITパスポート試験(特別措置試験) 問97
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