ITパスポート 平成24年度 春期 特別措置試験 問60
ネットワーク
FTPに関する記述
インターネットのファイル転送で使用される anonymous FTP に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア FTP に暗号化の機能を追加したプロトコルである。
- イ Web 通信のプロトコルを用いた方法である。
- ウ 利用者固有のパスワードを使用せず,誰でも利用できる FTP である。
- エ 利用者認証機能と通信時の誤り訂正機能がない,軽量で簡易的なプロトコルである。
答えと解説
✓ これが正解ウ 利用者固有のパスワードを使用せず,誰でも利用できる FTP である。
解説
anonymous(匿名)の語が、誰でも使えることを指しています。
名の後ろに付いた FTP は、ファイルを送受信する古いプロトコルです。ふつうは利用者名とパスワードを示してから接続します。ところが、誰にでも配りたい資料を置く場合があります。そこで利用者固有のパスワードを求めず、誰でも入れる形が用意されました。これを anonymous FTP と呼び、そう述べた肢が正解です。名の先頭に付いた anonymous が、匿名という意味をそのまま持っています。入るときの利用者名は決まった一語で、パスワードには連絡先を入れる習わしでした。配布や公開のために使われ、書き込みは許さない置き方が普通です。誰でも入れる以上、置くものは公開してよいものに限ります。通信そのものは守られていないので、機微なものには向きません。いまは同じ用途を、Web の HTTP で済ませることが増えました。シラバスも、プロトコルを並べた用語例に FTP を挙げています。
ほかの選択肢の解説
- ア FTP に暗号化の機能を追加したプロトコルである。:暗号化の機能を足したプロトコル、つまり FTPS を挙げた肢です。覗かれないように守りながら、ファイルを運びます。これは守りの話であって、誰でも使えるかどうかとは別です。anonymous という語は、暗号を掛けることを指す言葉ではありません。
- イ Web 通信のプロトコルを用いた方法である。:Web 通信のプロトコルである HTTP を用いた方法が、この肢です。同じ配布は HTTP でもできますが、名も仕組みも違います。設問が問うているのは、後ろに付いた FTP のほうです。別のプロトコルに置き換えてしまった説明になっています。
- エ 利用者認証機能と通信時の誤り訂正機能がない,軽量で簡易的なプロトコルである。:利用者認証も誤り訂正も無い軽い型で、TFTP と呼ばれます。機器の起動時に小さな設定を配るような場面で使われます。軽さを取った別のプロトコルで、名は一字違いでも中身は別です。パスワードを求めない点は似ていますが、指す相手が違います。
関連用語
- FTPファイルを送受信するプロトコルです。
- 暗号化内容を鍵がなければ読めない形に変換すること。
- プロトコル通信するときの、決まりごとや手順のまとまりのことをいいます。
- パスワード本人だけが知っているという前提で使う合言葉。
- 利用者認証使おうとしている相手が本人かどうかを確かめる仕組み。
出典:平成24年度 春期 ITパスポート試験(特別措置試験) 問60
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
関連問題
- 令和8年度 問68:
プロトコルの 組合せ (プロトコル) - 令和8年度 問65:
DNSサーバの 役割に 関する 記述 (FTP) - 令和7年度 問60:
FTPの 役割 (FTP) - 令和6年度 問89:
バイオメトリクスに 関する 問題 (利用者認証) - 令和4年度 問82:
二要素認証に 関する 問題 (利用者認証)
同じ分野の問題
誤りを見つけたら報告する