ITパスポート 平成21年度 秋期 問90
基礎理論
アルゴリズムに関する問題
〔中問A・販売管理業務〕〔テクノロジ〕出荷処理において,引当数の求め方を流れ図で表すとき,次の図の c,d に入る適切な字句の組合せはどれか。
〔中問A の記述(抜粋・再掲)〕S 社の販売管理業務は,受注処理,出荷処理及び請求処理で構成されており,業務効率の向上を目的として販売管理システムを利用している。出荷処理では,受注データを基に在庫引当を行う。通常注文は在庫数の 70%まで引当可能であり,優先注文は在庫数まで引当可能である。注文には,通常注文と優先注文の二つの種別がある。
〔図 流れ図〕
╭──────╮
│ 開始 │
╰──────╯
│
◇──────────◇ ── Yes ──┐
│ c │ │
◇──────────◇ │
│ No ↓
◇──────────◇ ◇──────────◇ ── Yes ──┐
│ 網掛け⑤ │ │ d │ │
◇──────────◇ ◇──────────◇ │
│ No │Yes │ No ↓
↓ └──────┐ ↓ ┌──────────┐
┌──────────────┐ ↓ ┌──────────────┐ │ 網掛け⑥ │
│ 在庫数を │ └─→│ 注文数を │ └──────────┘
│ 引当数とする│ │ 引当数とする│ │
└──────────────┘ └──────────────┘ │
│ │ │
└──────────────────────┴──────────────────┘
│
╭──────╮
│ 終了 │
╰──────╯
注 網掛けの部分は,表示していない。
分岐の行き先:
c … Yes → d の判定へ / No → 網掛け⑤の判定へ
網掛け⑤ … Yes → 「注文数を引当数とする」/ No → 「在庫数を引当数とする」
d … Yes → 網掛け⑥(処理)/ No → 「注文数を引当数とする」
〔選択肢の表〕
| c | d | |
|---|---|---|
| ア | 通常注文か | 注文数 ≦ 在庫数の 70% |
| イ | 通常注文か | 注文数 > 在庫数の 70% |
| ウ | 優先注文か | 注文数 ≦ 在庫数の 70% |
| エ | 優先注文か | 注文数 > 在庫数の 70% |
- ア c 通常注文か/d 注文数 ≦ 在庫数の 70%
- イ c 通常注文か/d 注文数 > 在庫数の 70%
- ウ c 優先注文か/d 注文数 ≦ 在庫数の 70%
- エ c 優先注文か/d 注文数 > 在庫数の 70%
答えと解説
✓ これが正解イ c 通常注文か/d 注文数 > 在庫数の 70%
解説
分岐の行き先から、条件のほうを逆に読み取っていきます。
アルゴリズムを表す流れ図の空欄は、行き先から逆にたどります。後ろの判定は、いいえのときに注文数をそのまま引き当てるので、注文の数を全部まかなえる側がいいえになります。だから、はいの側は引き当てきれない場合で、注文数が在庫の七割を超えるか、という条件が入ります。はいのときに進む先では、七割ぶんを引き当てることになります。次に手前の判定を考えると、手前がはいのとき、この七割の判定へ進む形です。七割という決まりを使うのは通常の注文のほうなので、手前は通常の注文かどうかを問う条件になります。だから、通常の注文かと七割を超えるかを並べた選択肢が正解です。手前がいいえの側では、在庫まで引き当てられる規則が適用されます。優先の注文にあたるので、検算としても噛み合います。
ほかの選択肢の解説
- ア c 通常注文か/d 注文数 ≦ 在庫数の 70%:手前は通常の注文、後ろは七割以下とした組です。手前の条件は正しく置かれていますが、後ろの向きがそっくり逆で、いいえで注文数を引き当てる並びと噛み合いません。向きだけが違います。
- ウ c 優先注文か/d 注文数 ≦ 在庫数の 70%:手前は優先の注文、後ろは七割以下とした組で、二つの空欄がどちらも逆になっています。優先の注文なら在庫まで引き当てられるので、七割の判定へ進む側とは結びつきません。最も遠い組です。
- エ c 優先注文か/d 注文数 > 在庫数の 70%:手前は優先の注文、後ろは七割を超えるかとした組です。後ろの条件は正しく置かれていますが、手前で優先の注文を七割の判定へ送っています。七割を使うのは通常の注文のほうなので、手前だけが誤りです。
関連用語
出典:平成21年度 秋期 ITパスポート試験 問90(改変:原典の図表をテキストに書き起こした)
解説は当サイト独自のもので、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係ありません。
同じ分野の問題
誤りを見つけたら報告する