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第112回 午後 問40

公衆衛生看護活動展開論

海外派遣前研修に関する問題

次の文を読み38~40の問いに答えよ。

Aさん(45歳、男性)は製造業のB社で営業職として勤務しており、妻と2人暮らしである。定期健康診断の結果は、身長175 cm、体重80 kg、BMI 26.1、腹囲80 cm、血圧148/92 mmHg。HbA1c 5.2%、中性脂肪90 mg/dL、LDLコレステロール136 mg/dL、HDLコレステロール45 mg/dL、血清尿酸値5.5 mg/dL。喫煙歴はなく、飲酒はビール350 mL程度を1回/週であり、先々月に産業保健師から減塩について説明を受けた。

AさんがB社の健康管理室を訪室し「妻が来週から2週間、親の入院で家を空けることになりました。自分は料理が苦手なので、どうやって塩分を控えようか悩んでいます」と話した。

1年後、B社は製品の販路拡大のため、営業職の社員を2年間の予定で海外に派遣することにした。Aさんは「今回、海外赴任することになりました。血圧が高くて薬を飲み始めました。そのおかげで血圧は下がっていますが、治療が継続できるか心配です」と産業保健師に相談した。相談時の血圧は126/78 mmHgであり、安定していた。

今回海外赴任する社員の派遣前の健康診断の結果をみると、肥満傾向の40歳代が多かった。産業保健師は、赴任中の生活習慣病のリスクを考え、海外派遣前研修を活用した健康教育を検討することにした。健康教育の内容を検討するために海外赴任する社員から収集する現在の情報で優先度が高いのはどれか。

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✓ これが正解21日の食事摂取量

解説

肥満傾向の対策には1日の食事摂取量の把握が優先です。

健康教育の内容を決めるときは、対象者の健康課題を明らかにし、その課題に直接かかわる生活習慣の情報を優先して集めます。課題と関係の薄い情報をたくさん集めても、教育の内容を絞り込むことにはつながりません。

今回海外に赴任する社員には、派遣前の健康診断で肥満傾向の40歳代が多いことがわかっています。産業保健師は、赴任中に生活習慣病のリスクが高まることを心配して、海外派遣前研修で健康教育を行おうとしています。肥満は、主に食事でとるエネルギーが消費するエネルギーを上回ることで起こるため、現在の1日の食事摂取量を把握することが、教育の内容を考えるうえで最も重要な情報になります。海外では食事の内容や量が変わりやすいため、現在の食べ方を知っておけば、赴任後に注意すべき点を具体的に示せます。通勤手段、勤務時間、睡眠時間も生活の様子を知る情報ですが、肥満傾向という課題との結びつきは食事より間接的です。

したがって、優先度が高いのは1日の食事摂取量です。健康教育の情報収集では、まず対象集団の健康課題を確かめ、その課題に最も直接かかわる生活習慣から集めると覚えておきましょう。

ほかの選択肢はなぜ違うのか

出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問40(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。

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