第112回 午後 問25
疫学
エビデンスレベルが最も低いの
エビデンスレベルが最も低いのはどれか。
- 1記述研究
- 2コホート研究
- 3専門家の意見
- 4システマティックレビュー
- 51つ以上のランダム化比較試験
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✓ これが正解3専門家の意見
解説
専門家の意見はエビデンスレベルが最も低い位置です。
エビデンスレベルは、研究の方法によって、結果にどの程度偏りが入りにくいかを順位づけたものです。一般に、複数のランダム化比較試験の結果を系統的に集めて統合したシステマティックレビューが最も高く、ついでランダム化比較試験、コホート研究などの観察研究、症例の経過などをまとめた記述研究と続き、データに基づかない専門家の意見が最も低く位置づけられます。
ランダム化比較試験は、対象者をくじ引きのように無作為に分けて比べるため、比べる集団の違いによる偏りが入りにくい方法です。コホート研究は要因の有無で集団を分けて追跡しますが、無作為には分けないため、ランダム化比較試験より下に置かれます。記述研究は比較の集団を持たないことが多く、さらに下になります。専門家の意見は、経験に基づく判断として役に立つことはあっても、研究のデータで裏付けられていないため、根拠としての強さは最も弱いとされます。
したがって、エビデンスレベルが最も低いのは専門家の意見です。データを統合したもの、無作為に比べたもの、観察したもの、記述したもの、意見、の順に強さが下がると覚えておきましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1記述研究:記述研究は、症例の経過や集団の特徴をデータとしてまとめた研究です。比較の集団を持たないため強い根拠とは言えませんが、データに基づかない専門家の意見よりは上に置かれます。
- 2コホート研究:コホート研究は、要因の有無で分けた集団を追跡して比べる観察研究です。無作為に分けないため偏りは残りますが、エビデンスレベルは記述研究や専門家の意見より高く位置づけられます。
- 4システマティックレビュー:システマティックレビューは、同じ問いについての研究を系統的に集めて統合したもので、とくにランダム化比較試験をまとめたものはエビデンスレベルの最上位に置かれます。
- 51つ以上のランダム化比較試験:ランダム化比較試験は、対象者を無作為に分けて比べることで偏りを抑えた研究方法です。エビデンスレベルは高く、最も低い位置にはなりません。
出典:第112回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問25(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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