第111回 午後 問22
個人・家族・集団・組織の支援
離乳食に関する問題
Aちゃん(1歳2か月、女児)は、両親との3人家族で、祖父母は近隣に居住しているが関係が不良で支援はない。かかりつけの小児科医から「1か月前に予防接種で受診したときからAちゃんの体重が減少している。両親は離乳食の進め方が分からず母乳だけを与えている。両親の養育が心配なため支援をしてほしい」と地区担当保健師へ連絡があった。両親に対する保健師の支援で優先度が高いのはどれか。
- 1祖父母との同居を促す。
- 2離乳食教室の参加を案内する。
- 3地域の子育てサークルを紹介する。
- 4離乳食の進め方のスケジュールを一緒に計画する。
- 5両親と一緒にAちゃんの1週間ごとの体重増加の目標値を決める。
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✓ これが正解4離乳食の進め方のスケジュールを一緒に計画する。
解説
両親と一緒に離乳食の進め方の予定を立てる支援を優先します。
Aちゃんは1歳2か月で、本来は離乳食が進み幼児食へ移っていく時期ですが、両親が離乳食の進め方を知らないため母乳だけで育てられ、体重が減っています。必要な栄養が足りていないおそれが高く、栄養の不足を早く改善することが最も急がれる課題です。祖父母の支援も得られず、両親だけで取り組まなければならない状況です。
離乳食の進め方のスケジュールを両親と一緒に計画する支援は、知識が足りない両親に具体的な食事の段取りを示しながら、自分たちで実行できる形にしていくもので、今の課題に直接応えます。教室やサークルの案内は日程を待つ必要があり、家庭に合わせた支援にもなりにくく、体重の目標値は食べさせ方が決まらなければ達成の手段がありません。
体重減少など発育に問題が出ている場面では、原因に直接働きかける具体的な方法を、家族と一緒に決める支援を優先すると考えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1祖父母との同居を促す。:祖父母とは関係が良くなく、支援も受けていない状況です。同居という生活の大きな変更を保健師が促すのは家族の意思を超えた介入で、今すぐ必要な栄養の改善にもつながりません。
- 2離乳食教室の参加を案内する。:離乳食教室は集団向けの一般的な内容が中心で、開催日まで待つ必要もあります。すでに体重が減っているAちゃんには、家庭の状況に合わせて今すぐ取り組める個別の支援を先に行う必要があります。
- 3地域の子育てサークルを紹介する。:子育てサークルは仲間づくりや情報交換の場として役立ちますが、Aちゃんの体重減少という差し迫った課題を解決する手段ではありません。栄養の改善を先に進めたうえで、必要に応じて紹介するものです。
- 5両親と一緒にAちゃんの1週間ごとの体重増加の目標値を決める。:体重増加の目標値は経過を評価する目安にはなりますが、両親は離乳食の進め方が分からない状態です。食べさせ方を決めないまま目標だけを決めても達成の手段がなく、両親の負担感を強めるおそれがあります。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問22(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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