第112回 午前 問5
個人・家族・集団・組織の支援
自主グループに関する問題
A市のシニアボランティア講座修了者によるラジオ体操の自主グループのメンバーから、保健師に「10年間、皆で楽しくやってきたが、メンバーが高齢化して、いつまで続けられるか心配」と相談があった。活動を継続するための保健師の支援で最も効果的なのはどれか。
- 1今後の計画を把握する。
- 2骨粗鬆症検診の受診を勧奨する。
- 3A市の健康づくり推進員との協働を提案する。
- 4ショッピングモールでのラジオ体操を企画する。
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✓ これが正解3A市の健康づくり推進員との協働を提案する。
解説
担い手不足には、健康づくり推進員との協働を提案するのが有効です。
住民の自主グループへの支援では、保健師が活動を肩代わりするのではなく、グループが自分たちの力で活動を続けられるよう、地域の人や組織とのつながりを広げることが基本になります。相談の中心は、メンバーの高齢化によって、いつまで活動を続けられるかという担い手の心配です。
A市の健康づくり推進員は、市の健康づくりを地域で広める役割を担う住民で、地域の運動や健康づくりの場を支えています。推進員と協働すれば、新たな参加者や運営を手伝う人を得られ、世代を越えて活動を引き継ぐきっかけになります。ラジオ体操の自主グループと地域の別の資源を結びつけることで、継続という課題に正面から応えられます。
したがって、健康づくり推進員との協働を提案することが最も効果的です。自主グループの継続支援では、保健師が抱え込むのではなく、地域の担い手同士をつなぐ支援を選ぶと判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1今後の計画を把握する。:今後の計画を聞くことは状況を知る手がかりになりますが、聞き取りだけでは高齢化による担い手不足は解消しません。活動を続けるための具体的な手立てを示す支援のほうが効果的です。
- 2骨粗鬆症検診の受診を勧奨する。:骨粗鬆症検診の受診を勧めることは、メンバー一人ひとりの健康管理には役立ちます。しかし相談はグループの活動を続けられるかどうかであり、検診の勧めは継続の課題に答えていません。
- 4ショッピングモールでのラジオ体操を企画する。:保健師が新しい場所での体操を企画すると、保健師が主導する活動になり、グループ自身が運営を続ける力は育ちません。担い手が減るという課題の解決にもつながりにくい内容です。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問5(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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