第111回 午後 問21
個人・家族・集団・組織の支援
準備要因に関する問題
乳児期の育児支援を検討するために、4か月児の保護者を対象にグループインタビューを実施し、育児に対する思いや取り組みについて聞いた。結果から得られた事項で、プリシード・プロシードモデルの準備要因はどれか。
- 1夫が半年間の育児休業を取得した。
- 2離乳食の進め方についての情報を求めている。
- 3夫婦間で意識的に「ありがとう」の言葉をかけている。
- 4予防接種を通してかかりつけの小児科医を見つけた。
- 5ソーシャルネットワーキングサービス〈SNS〉で子育ての仲間を見つける。
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✓ これが正解2離乳食の進め方についての情報を求めている。
解説
情報を求めているという本人の知識やニーズは、準備要因にあたります。
プリシード・プロシードモデルは、グリーン(Green, L. W.)らが示した、健康教育やヘルスプロモーションを計画・評価するための枠組みです。行動に影響する要因は3つに分けられます。準備要因は、行動を起こす前提となる本人の知識・態度・信念・価値観など、実現要因は、行動を可能にする資源や技術、サービスの利用しやすさなど、強化要因は、行動の後に周りから得られる支えや報酬、評価などです。
離乳食の進め方についての情報を求めているという事項は、保護者の知識への関心や必要性を表す、本人の内側にある要因で、準備要因にあたります。ほかの肢は、育休の取得やかかりつけ医、SNSの仲間のような、育児を行いやすくする外の資源や、行動を続ける後押しとなる周りからの反応を表しています。
本人の頭や心の中にあるものは準備要因、行動を可能にする外の資源は実現要因、行動の後に返ってくる反応は強化要因、と置き場所で分けると見分けやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1夫が半年間の育児休業を取得した。:夫が半年間の育児休業を取ったことは、家庭の中で育児の担い手と時間が確保されたことを示し、育児を実際に行いやすくする条件です。本人の知識や態度ではないので、実現要因として整理するのが合っています。
- 3夫婦間で意識的に「ありがとう」の言葉をかけている。:夫婦の間で意識して感謝の言葉をかけ合うことは、育児の行動に対して身近な人から返ってくる肯定的な反応です。行動を続ける後押しになるもので、強化要因として位置づけられます。
- 4予防接種を通してかかりつけの小児科医を見つけた。:かかりつけの小児科医が見つかったことは、相談や受診がしやすくなるという、利用できる医療の資源が整ったことを意味します。行動を可能にする外の条件で、実現要因にあたります。
- 5ソーシャルネットワーキングサービス〈SNS〉で子育ての仲間を見つける。:SNSで子育ての仲間を見つけたことは、情報交換や励まし合いができる社会的な資源を得たことを示します。外の条件や周りからの支えにあたり、本人の知識や態度を表す準備要因ではありません。
出典:第111回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問21(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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