第111回 午前 問26
個人・家族・集団・組織の支援
自己効力感の向上に該当する回答
特定保健指導の初回面接に対する評価をするために、初回面接を実施した後に自記式質問紙調査を行った。自己効力感の向上に該当する回答はどれか。
- 1「継続して取り組むのは大変だ」
- 2「健診時に指導も受けられて良い機会だった」
- 3「現在の生活を続けると病気にかかると思った」
- 4「自分が立てた目標は6か月で達成できると思う」
- 5「実行すると病気になる可能性が低くなるかもしれない」
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✓ これが正解4「自分が立てた目標は6か月で達成できると思う」
解説
目標を自分で達成できると思うという回答が、自己効力感の向上です。
自己効力感は、バンデューラが提唱した概念で、ある行動を自分はうまく実行できるという見込みや自信を指します。行動変容の理論では、自己効力感が高いほど人は行動を始め、困難があっても続けやすいとされ、特定保健指導でも重視される視点です。
自分が立てた目標は6か月で達成できると思う、という回答は、自分で決めた行動を自分の力でやり遂げられるという自信を表しており、自己効力感そのものにあたります。初回面接の後にこの回答が得られれば、面接によって目標に向けた自信が高まったと評価できます。したがって、この回答が自己効力感の向上に該当します。
ほかの回答は、行動の負担の感じ方、指導への満足度、病気になる可能性の認識、行動の効果への期待を表しています。できると思う、という自分の能力への見込みが含まれているかを手がかりに見分けましょう。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1「継続して取り組むのは大変だ」:継続して取り組むのは大変だという回答は、行動を続けることの負担を感じている状態で、健康信念モデルでいう障害の認知にあたります。自分にはできるという自信を表すものではありません。
- 2「健診時に指導も受けられて良い機会だった」:指導を受けられて良い機会だったという回答は、保健指導の機会や内容に対する満足を表すものです。行動をやり遂げられるという自分の能力への見込みは含まれていません。
- 3「現在の生活を続けると病気にかかると思った」:今の生活を続けると病気にかかると思ったという回答は、自分が病気になる可能性の認識を表し、健康信念モデルの罹患可能性の認知にあたります。行動を実行する自信とは別のものです。
- 5「実行すると病気になる可能性が低くなるかもしれない」:実行すると病気になる可能性が低くなるかもしれないという回答は、行動によって得られる結果への期待、つまり利益の認知にあたります。自分がその行動を実行できるという自信とは区別されます。
出典:第111回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問26(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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