第110回 午後 問16
疫学
解析時に可能な交絡要因の制御方法はどれか。
- 1限定
- 2層化
- 3マッチング
- 4無作為割付
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✓ これが正解2層化
解説
解析の段階で交絡を制御できるのは層化です。
交絡とは、調べたい要因と結果の両方に関係する第三の要因があるために、見かけの関連がゆがむ現象です。交絡の制御には、研究を計画して対象を集める段階で行う方法と、データを集めた後の解析の段階で行う方法があります。
計画の段階で行うのは、対象者を一定の条件の人に絞る限定、比べる集団の間で交絡要因の分布をそろえるマッチング、介入をくじ引きのように偶然で振り分ける無作為割付(無作為化)です。これらはデータを集める前に決めておく必要があり、集めた後からは行えません。これに対して層化(層別化)は、集めたデータを交絡要因の値ごとに分けて、それぞれの層の中で関連を調べる方法で、解析の段階で行えます。年齢を交絡要因と考えるなら、年齢階級ごとに分けて解析するといった使い方です。したがって、層化が正解です。解析の段階では、ほかに多変量解析や標準化も用いられます。
交絡の制御は、データを集める前に行うもの(限定・マッチング・無作為割付)と後で行うもの(層化・多変量解析)に分けて覚えると整理できます。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1限定:限定は、交絡要因になりうる条件を最初から一定の人だけを対象にする方法で、研究を計画して対象を選ぶときに行います。データを集め終えた後の解析で使う手法ではありません。
- 3マッチング:マッチングは、比べる集団の間で年齢や性などの条件がそろうように対象者を選ぶ方法です。対象者を集める段階で組み合わせを決めるため、解析の段階で後から行うことはできません。
- 4無作為割付:無作為割付は、介入研究で対象者を偶然によって群に振り分け、未知の交絡要因も含めて分布をそろえる方法です。研究を始める前に行う手続きであり、解析時の制御方法ではありません。
出典:第110回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問16(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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