第109回 午後 問13
公衆衛生看護活動展開論
産業保健における作業管理
産業保健における作業管理はどれか。
- 1定期的に健康診断を行う。
- 2適切に保護具を装着する。
- 3作業環境の有害要因を除去する。
- 4労働衛生に関する体制を構築する。
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✓ これが正解2適切に保護具を装着する。
解説
保護具を適切に装着させるのは、労働衛生の作業管理にあたります。
労働衛生の基本は、作業環境管理、作業管理、健康管理の3つの管理です。これに、体制を整える総括管理と、労働衛生教育を加えて5管理ということもあります。判断の軸は、その対策が環境・作業のやり方・働く人の体のどこに働きかけているかです。
作業管理は、作業の方法や時間、姿勢などを適切にして、有害なものが人の体に及ぶのを減らす管理です。保護具を正しく着けることは、作業をする人と有害なものの間に防護を置く、作業のしかたの管理にあたります。そのため、適切に保護具を装着することが作業管理です。
ほかの対策を見ると、定期的な健康診断は働く人の健康状態を確かめる健康管理、作業環境の有害要因を取り除くのは作業場そのものを改善する作業環境管理、労働衛生の体制づくりは総括管理にあたります。環境を変えるのが作業環境管理、やり方を変えるのが作業管理、人の体を見るのが健康管理、と覚えると区別しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 1定期的に健康診断を行う。:定期的な健康診断は、働く人の健康状態を確かめ、異常を早く見つけて事後措置につなげる取り組みです。人の体に着目するので健康管理にあたり、作業のやり方を整える作業管理ではありません。
- 3作業環境の有害要因を除去する。:作業環境の有害要因を除去するのは、換気装置の設置や有害物質の代替などで、作業場そのものを改善する対策です。これは作業環境管理にあたり、作業のしかたを整える作業管理とは別の管理です。
- 4労働衛生に関する体制を構築する。:労働衛生に関する体制の構築は、衛生委員会や産業保健スタッフの配置などで3つの管理を進める土台をつくることで、総括管理にあたります。作業の方法を管理する作業管理には当てはまりません。
出典:第109回 保健師国家試験 午後(厚生労働省)問13(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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