第112回 午前 問37
公衆衛生看護活動展開論
粉じんによる健康障害を防止するための対策として適切なのはどれか。2つ選べ。
- 1防じんマスクの使用
- 2発生源の密閉化、湿式化
- 36か月以内ごとの配置転換
- 4屋内の作業場所の週1回の清掃
- 5じん肺健康診断の5年間の記録保存
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✓ これが正解1防じんマスクの使用
✓ これが正解2発生源の密閉化、湿式化
解説
防じんマスクの使用と、発生源の密閉化・湿式化が適切です。
粉じんによる健康障害を防ぐには、労働衛生の3管理である作業環境管理、作業管理、健康管理を組み合わせます。中でも優先されるのは、粉じんが出る発生源そのものへの対策です。発生源を密閉して外に漏れないようにしたり、水などで湿らせて粉じんが舞い上がらないようにしたりする湿式化は、作業環境管理の基本的な対策です。
それでも粉じんにさらされるおそれがある作業では、労働者が防じんマスクなどの呼吸用保護具を使って、体内に吸い込まないようにします。これは作業管理にあたる対策です。一方、粉じん障害防止規則では、粉じん作業を行う屋内の作業場所は毎日1回以上清掃することと定めており、週1回では足りません。じん肺健康診断の記録とエックス線写真は、じん肺法で7年間保存すると定められています。
したがって、防じんマスクの使用と発生源の密閉化・湿式化が適切です。まず発生源を抑え、次に吸い込まない工夫をする、と対策の順番で考えると判断しやすくなります。
ほかの選択肢はなぜ違うのか
- 36か月以内ごとの配置転換:粉じんの対策として、6か月以内ごとに作業者の配置を入れ替えるという決まりはありません。配置を替えてもばく露する人が増えるだけで、発生源や吸い込みへの対策にはなりません。
- 4屋内の作業場所の週1回の清掃:粉じん障害防止規則では、粉じん作業を行う屋内の作業場所は毎日1回以上清掃しなければならないとされています。週1回の清掃では、規則が求める頻度に足りません。
- 5じん肺健康診断の5年間の記録保存:じん肺法では、じん肺健康診断の記録とエックス線写真を7年間保存しなければならないと定めています。5年間の保存では期間が足りず、規定と合いません。
出典:第112回 保健師国家試験 午前(厚生労働省)問37(改変:1問ずつ解ける形に加工(状況設定の文を各問に複写・図を文字に書き写し))。解説は当サイト独自のもので、厚生労働省とは関係ありません。
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