2023年9月 (特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問24
金融資産運用
東京証券取引所の市場区分等の問題
選択肢を押すと、その場で答え合わせ。FP2級の過去問 540問を、解説つき・無料・登録不要で続けて解けます。
東京証券取引所の市場区分等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 1スタンダード市場は、「多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場」である。
- 2プライム市場は、「高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場」である。
- 3スタンダード市場の上場会社がプライム市場へ市場区分の変更をするためには、プライム市場の新規上場基準と同様の基準に基づく審査を受ける必要がある。
- 4東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場の全銘柄を対象として算出されている。
答えと解説
✓ これが正解3スタンダード市場の上場会社がプライム市場へ市場区分の変更をするためには、プライム市場の新規上場基準と同様の基準に基づく審査を受ける必要がある。
解説
スタンダード市場からプライム市場へは新規上場基準と同様の審査が必要です。
この問は、2022年4月に再編された東京証券取引所の市場区分(プライム市場・スタンダード市場・グロース市場)と、東証株価指数(TOPIX)の対象を問うものです。
上場会社が他の市場区分へ移る(市場区分の変更をする)場合は、移る先の市場の新規上場基準と同様の基準にもとづく審査を受ける必要があります。スタンダード市場の上場会社がプライム市場へ移るときも、プライム市場の新規上場基準と同様の審査を受けるとする記述は適切で、これが正解です。
ほかの記述は不適切です。多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額を持ち、より高いガバナンス水準を備える企業向けの市場はプライム市場のコンセプトで、スタンダード市場のものではありません。高い成長可能性を持つ一方で事業実績の面で相対的にリスクが高い企業向けの市場はグロース市場のコンセプトで、プライム市場のものではありません。TOPIXは、市場区分の見直しの前から構成銘柄だった銘柄を引き継ぐ形で算出されており、3つの市場の全銘柄を対象にしているわけではありません。
プライムは大企業・高いガバナンス、スタンダードは一定の流動性、グロースは高い成長可能性、と市場のコンセプトをひとことで結び付けておくと判断しやすくなります。
ほかの選択肢の解説
- 1スタンダード市場は、「多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場」である。:スタンダード市場は、公開された市場で投資対象となるのに十分な流動性と基本的なガバナンス水準を備えた企業向けとされています。機関投資家の投資対象となる規模や、より高いガバナンス水準を掲げるのは別の市場で、この記述は不適切です。
- 2プライム市場は、「高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる一方、事業実績の観点から相対的にリスクが高い企業向けの市場」である。:高い成長可能性を実現するための事業計画の開示を求め、事業実績の面では相対的にリスクが高い企業を想定しているのはグロース市場のコンセプトです。プライム市場の説明とする点が誤りで、この記述は不適切です。
- 4東証株価指数(TOPIX)は、プライム市場、スタンダード市場およびグロース市場の全銘柄を対象として算出されている。:TOPIXは、市場区分の見直しの際に、それまでの構成銘柄を引き継いで算出が続けられました。プライム・スタンダード・グロースの3市場の全銘柄を対象にしているわけではないので、この記述は不適切です。
出典:2023年9月 2級ファイナンシャル・プランニング技能検定 学科試験(特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会・一般社団法人金融財政事情研究会)問24(改変:肢の番号をそろえ、表・図を文字に書き写して加工)。解説は当サイト独自のもので、日本FP協会・金融財政事情研究会とは関係ありません。
同じ分野の問題
この解説に誤りを見つけたら教えてください。直して、直した記録を残します。誤りを報告する(メールが開きます)