令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 電力(電気技術者試験センター)問16(b)
電力
径間に関する問題
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架空電線路の径間,電線の長さ及びたるみに関して,次の(a)及び(b)の問に答えよ。
(b) 電線の単位長当たりの重量を10 N/m,実長を50.01 m とする。この電線を径間50.00 m で設置したときの電線の水平引張強さ[kN]として,最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
- 12.34
- 22.55
- 32.77
- 47.22
- 516.7
答えと解説
✓ これが正解47.22
解説
実長の式からたるみ約0.433 m、T=WS²/(8D)で約7.22 kNです。
(a)の電線の実長の式L=S+8D²/(3S)からまずたるみDを求め、次にたるみの式D=WS²/(8T)を水平張力T(設問の水平引張強さ)について解きます。
実長と径間の差はL-S=50.01-50.00=0.01 mです。これが8D²/(3S)に等しいので、D²=3S(L-S)/8=3×50×0.01÷8=0.1875となり、D=√0.1875≒0.433 mです。わずか1 cmの余長でたるみが約43 cmになるのは、たるみがL-Sの平方根に比例するためです。
水平張力はT=WS²/(8D)で、W=10 N/m、S=50 mを代入すると、T=10×50²÷(8×0.433)=25 000÷3.464≒7 217 N、すなわち約7.22 kNです。
検算として、T=7 217 Nからたるみを逆に求めるとD=25 000÷(8×7 217)≒0.433 mで、8×0.433²÷(3×50)≒0.0100 mとなり、実長と径間の差0.01 mに戻ります。したがって、7.22 kNが正解です。
実長の差からDは平方根で求め、TはDに反比例する、と二段に分けて計算すると桁を外しません。
ほかの選択肢の解説
- 12.34:2.34 kNは、実長の式を誤ってS+3D/(8S)とし、D=8×50×0.01÷3≒1.33 mとして計算した値です。たるみが大きく出たぶん張力が小さくなっており、正しいたるみ0.433 mを使うと7.22 kNになります。
- 22.55:2.55 kNは、実長の式を係数8の抜けたS+D²/(3S)とし、D²=3×50×0.01=1.5、D≒1.22 mから求めた値です。正しい式では分子に8があるので、たるみは0.433 m、張力は7.22 kNとなります。
- 32.77:2.77 kNになるには、たるみがおよそ1.13 mでなければなりません。実長の式をS+3D²/(8S)と取り違えても2.71 kNにしかならず、本問の条件からはこの値は導けません。
- 516.7:16.7 kNは、実長の式をS+8D/(3S)と取り違え、D=3×50×0.01÷8=0.1875 mとして計算した値です。たるみを2乗せずに求めたため小さく出て、そのぶん張力が大きくなりすぎています。
出典:令和8年度上期第三種電気主任技術者試験 電力 問16(b)(電気技術者試験センター)。1問ずつ解ける形に加工しています(B問題の共通の文と図を小問ごとに複写・図と式を問題冊子から切り出して画像で掲載・1行で書ける式を字に書き直し)。解説は当サイト独自のもので、電気技術者試験センターとは関係ありません。
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